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第4回メディアエクスチェンジレポート

Office 2010を中核にBPOSを再編!Office 365の実力は?

2010年10月27日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.JP

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10月25日、マイクロソフトはメディア向け説明会「メディアエクスチェンジ」の第4回を開催した。クラウドサービスが先にリリースされるという「Dynamics CRM 2011」やクラウド利用の管理サービス「Windows Intune」についての紹介も行なわれたが、ここでは、米国で発表されたばかりのクラウドサービス「Office 365」の詳細に関する解説をレポートしよう。

 Office 365の紹介に先だって、インフォメーションワーカービジネス本部 部長の磯貝直之氏が紹介したのが、2009年4月に始まった「BPOS(Business Productivity Online Suite)」の現状だ。BPOSは、ExchangeやSharePoint、Office Communications、Office Live Meetingが利用できるSaaSである。

「Office 365」を紹介するマイクロソフト インフォメーションワーカービジネス本部 ビジネスオンラインサービスグループ 部長の磯貝直之氏

 同氏によれば、BPOSの利用状況はワールドワイドで好調だが、日本でも好調で、米本社では日本向けに力を入れていくと表明しているという。その証の1つがサポートで、10月22日より日本人エンジニアによる24時間年中無休の電話サポートを開始している。

 このように状況のBPOSだが、Office 365はBPOSの後継サービスであり、ゆくゆくはBPOSは終了となる。Office 365という新ブランドに移行する理由は、BPOSの各サービスを強化するのではなく、新たにオフィスアプリケーションを中核に据える戦略を採ったためだ。

 クラウドサービスの提供先を、

  1. 小規模から大規模まですべての規模
  2. 小規模企業
  3. コンシューマー

に分けた際、Office 365が対象とするのは、上の2つだ。1番目の「Office 365 for Enterprise」は、現在のBPOSのターゲットでもある。ただし、BPOSのExchange OnlineはStandard Editionだったが、Office 365ではEnterprise Editionを用意するなど、よりハイエンドな機能を提供していく。2番目の小規模企業はOffice 365の新たなターゲットで、「Office 365 for Small Business」にはWebサイトの構築サービスなども用意されている。

 なお、3番目のコンシューマー向けサービスについては、「Office 365の登場は、個人やコンシューマーに何かを新しく提供するものではない」(磯貝氏)とのことで、対象外となる。

 Office 365は、サービスのメニューが「プラン」でわかれており、Office 365 for Enterpriseには、プランKとプランE1~E4が用意されている。Office 365 for Small Businessは、プランPの1種類だ。

 プランPは、1~25ユーザー(最大50)を対象としており、Exchange Online(メール、予定表、連絡先)と25GBのメールボックス、モバイル端末とシンクロを行なうActiveSync、SharePoint Online、独自ドメインが利用できるWebサイト構築などが用意される。

Office 365 for Small Business プランPのサービス内容

 また、オンラインのデータベースも用意される。SQL Serverのような本格的なものではなく、これまでAccessで行なっていた簡単な顧客管理程度の用途を想定する。

 Office 365 for EnterpriseのプランKは、社内に机を持たない営業担当者などの「Kiosk Worker」向けで、BPOSの「Deskless Worker Suite」に相当する。500MBのメールボックスや、Outlook Web Access、ウイルス/スパム対策が用意されている。

Office 365 for Enterprise プランKとEの概要

 Office 365 for Enterpriseは、4種類のプランが用意されるOffice 365の中心といえるサービスで、最下位のプランE1がBPOSの標準サービス相当の内容となる。

Office 365 for Enterprise プランE1~ER4のサービス詳細

 1つ上のE2ではOffice Web Appsが加わり、E3ではボイスメールやAccess/Excel/Visioサービス、そしてオンプレミスのOffice Professional Plusの利用権が付属する。最上位のE4には、E3の内容に加えて、公衆回線との通話が可能なボイスメールが利用可能となっている。

Office 2010のラインナップ。「Office Professional Plus」は全部入りの企業向けスイートで、パッケージ販売は行なわれない

 プランPとプランE(特にE2)は、メールや予定表のサービス、Office Web Appsなど、サービス内容が似ているようにも見える。しかし、プランPでは登録ユーザー数は最大50ユーザーに制限されているほか、管理者は全体を操作可能な管理者しか作成できない。

 一方、プランEでは50以上のユーザーを登録できる。また、全体の管理者に加えて部門担当の管理者のロール(役割)も用意されており、ベースは情報システム部で管理しつつ、細かい項目は部門単位の管理者に権限委譲するといった使い方が可能になっている。

 各サービスの月額料金は、以下の通り。ただし、まだベータ版であり、それぞれ暫定価格となっている。

Office 365の価格(すべて暫定値)
プラン価格
プランP626円
プランK209円
プランE11044円
プランE21670円
プランE32506円
プランE42819円

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