経済産業省が推進するSaaSプラットフォーム「J-SaaS」(関連記事)が稼働を開始した。J-SaaSには、既存のパッケージ製品が“SaaS版”として多数用意されている。
今回紹介するのは、グループウェアと経理ワークフローがセットで提供されているお得なサービス「desknet's+LiRaku(J-SaaS対応版)」だ。単体でも使用可能だが、組み合わせるとより、業務が効率的になるだろう。
「desknet's+LiRaku(J-SaaS対応版)」は、ネオジャパンが提供するJ-SaaSアプリケーションだ。
「desknet's」は1999年に販売が開始され、国内228万ユーザー超の利用実績を誇る純国産のグループウェア(関連記事)。サーバーにインストールして使用する「パッケージ版」のほかに、同社が提供するSaaS型アプリケーションホスティングサービス「Applitus(アプリタス)」上で、サービスとしても提供されている。
今回のJ-SaaS対応版は、Applitus版desknet'sに、同じくApplitusで提供されている経理ワークフローソフトの「LiRaku」が追加されたもので、5アカウントを月額5250(税込)で利用できる。
desknet'sとLiRakuは別々のアプリケーションではあるものの、データは完全に連携しており、タブを切り替えることによってシームレスに使用することができるようになっている。
多機能グループウェア
desknet's
多機能なグループウェアであるdesknet'sには、スケジュール、ToDo、Webメール、プロジェクト管理、設備予約、インフォメーション(掲示板)、伝言・所在管理、アドレス帳、文書管理、議事録管理など、オフィスに必要な23もの機能が標準搭載されている。
ここまで機能が多いと、かえって使いづらいと感じるかもしれないが、各機能にはわかりやすいアイコンが用意されているので、ユーザーは必要な時に必要な機能を直感的に見つけ出せるようになっている。
また、アカウントごとに自由にトップページをカスタマイズできるので、必要な機能だけを表示させてシンプルに利用することも簡単だ。
さらに、アドレス帳や議事録のデータを、スケジュール表や文書管理画面などから適宜閲覧・編集できるなど、入力の二度手間を省くデータ連係も整っている。
このほか、管理職だけが編集可能で、それ以外の社員は閲覧しかできない予定やファイルを作成できるなど、ニーズに合わせて個人、グループ単位で細かいアクセス権限を設定できるのも嬉しい点だ。
同社取締役の狩野英樹氏は、desknet'sの開発コンセプトを「企業内のコミュニケーションを活性化し、そこから生まれてくる情報をきちんと可視化すること」と語ってくれた。こうした点は、多数の社員を抱える大企業はもちろん、中小企業という比較的小さな組織であっても重要だ。
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