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バイオノートNV PCG-NV99E/B

バイオノートNV PCG-NV99E/B

2003年02月24日 23時38分更新

文● 松本 俊哉

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バイオノートNV PCG-NV99E/B

ソニー

POINT

バイオノートNV PCG-NV99E/B
「バイオノートNV PCG-NV99E/B」
  1. 目的に応じてユニットを換装するエンターテイメントベイ
  2. MDへの高速チェックアウトが可能なNetMDベイユニット
  3. 15インチTFT液晶をMOBILITY RADEON 7500で高速駆動
1997年のデビュー以来、PCの新しい使い方を提案し続けているソニー「バイオ」シリーズ。今までにも奇抜なコンセプトのマシンがいくつもラインナップされてきたが、ここで取り上げる「バイオノートNV」は、用途と目的に合わせて内蔵ユニットを換装できる「エンターテイメントベイ」を搭載し、シーンに応じた運用形態を選択できるシステムを採っている。このバイオノートNVを中心に、今後のソニー&バイオの戦略についても紹介していこう。


Web掲載時点で、後継機種として「PCG-NV55E/B」が発表、発売されている。詳細はこちらのニュースをご覧いただきたい。

実用性に楽しさを兼ね備えた エンターテイメントベイ

バイオノートNV PCG-NV99E/B
写真1 標準で付属する4つのベイユニット、「FDD」「10キーパッド」「NetMD」「コンパクトウーファ」を自在に着脱できるエンターテイメントベイ。
SONY Flash on ASCII
本製品はこちらから購入いただけます。画像をクリックすると“SONY Flash on ASCII”に移動します。

 換装可能なユニットベイといえば、日本アイ・ビー・エムのThinkPadに搭載されている「ウルトラベイ2000」がすぐに頭に浮かぶが、バイオノートNVの場合は「エンターテイメントベイ」という名前のとおり、実用性だけでなく楽しさと遊び心あふれるユニットが用意されている。

 エンターテイメントベイの登場は2002年夏の初代NVからで、日が浅いこともありベイユニット自体は全部で4種類とまだ少ない。しかし、NVにはそのすべてが標準で付属し、中でも「コンパクトウーファーベイユニット」が異彩を放っている。装着時の効果は“低音の増強”で、それ以外に特別な機能はない。たったそれだけのために用意されたこのベイユニットを見れば、NVの遊び心がひしひしと伝わってくるだろう。この装備を考えれば、ただのハイスペックノートというコンセプトで開発されたマシンではないことが分かるはずだ。

 「NetMDベイユニット」を装着すれば、音楽の録音再生統合ソフト「SonicStage」でHDDに録り貯めた楽曲を、MDに書き出す(チェックアウトする)ことができるようになる。でき上がったMDはもちろん通常のMDプレーヤで再生可能で、さらにチェックアウト時に高圧縮のATRAC3形式のままで書き出していれば、同じMDメディアでもより長時間の記録を行える。ただしATRAC3形式で書き出したMDメディアは、MDLP対応プレーヤでなければ再生できない。

 残る2つのベイユニットは「FDD」と「10キーパッド」で、こちらは実用性の趣きが強い。「変身するバイオ」と名乗るからにはまだまだベイユニットの種類が不足しているが、今後さらにユニークなアイテムが登場することを期待したい。



ソニーの戦略と
VAIO Media+ルームリンク

ルームリンク PCNA-MR1
写真2 TVと接続してネットワーク上のバイオから映像/音楽/静止画を再生できる「ルームリンク PCNA-MR1」。ハードウェアMPEG-2デコーダを内蔵し、光角型のデジタル音声出力を装備する。別売のIEEE802.11aアダプタ「PCWA-DE50」などを接続すれば無線化することも可能で、「Wake On LAN」でTVからバイオを起動させることも可能だ。

 このバイオノートNVの「変身」というコンセプトは、ノートPCをデスクトップの代替機として利用するユーザーが増えてきていることに端を発している。実際、NVはデスクトップのリプレース層を狙った製品で、CPU「Mobile Pentium 4-M-1.70GHz」とATIのビデオチップ「MOBILITY RADEON 7500」、1400×1050ドット表示の15インチTFT液晶というスペックなら、確かに申し分ない。本来ノートパソコンでの動作を保証していない3DオンラインRPG「ファンタシースターオンライン」がバンドルされていることからも、その性能がうかがえるだろう。

 そして、NVとは正反対のコンセプトを持つのがデスクトップPCの「バイオW」だ。ケーブル接続はマウスと電源のみというシンプルさで、キーボードを閉じたときの奥行きはわずかに19cm。デスクトップPCでありながら、家中の好きなところへ持ち運べるというパッケージングは、まさにノートPCの発想だ。なお、バイオノートNVの店頭実売価格は28万円前後、バイオWは同17万円前後となっている。



映像・音楽・静止画を統合するPC

バイオW
写真3 デスクトップバイオの中でも独特のスタイリングの「バイオW」。キーボードを折りたたんでも左右のスピーカは露出したままなので、「SonicStage」を起動してリモコンで操作すれば、オーディオコンポとして利用できる。

 ところで、この冬のバイオの店頭向けカタログは、デスクトップとノートがそれぞれ1冊ずつにまとめられ、加えてコンセプト紹介のカタログが1冊用意されている(一部の機種は個別カタログあり)。ソニーいわく、多くのバリエーションが存在するため、ユーザーを混乱させずにわかりやすくラインナップを伝えることが目的だという。そこで同社が大きく打ち出したのは、「ホーム/モバイルネットワーク」と、同社が得意とする3つの分野、つまり「映像」「音楽」「静止画」だ。ホームネットワークの中核はデスクトップPCとなる。そして、モバイルネットワークはノートPCが担うとソニーは考えている。

 これはそのまま、すべてのバイオに搭載されている「VAIO Media」の機能とぴったり符合する。VAIO Mediaは、コンテンツを貯めこんだサーバとなるバイオから、映像・音楽・静止画をネットワーク経由で再生するソフトで、簡潔なインターフェイスで誰にでも扱えるよう配慮されている。このVAIO Mediaでの最大のフィーチャーは、ネットワークに接続したメディアレシーバ「ルームリンク」(実売2万5000円前後)とTVを接続すると、バイオのHDD上のコンテンツをTVで再生できるようになることだ。VAIO Mediaの操作が単純化されているのは、そこに理由がある。


 ソニーの考えているホームネットワークのフロントエンドとは、従来のようにPCではなくTVなどの家電ということになる。PCとPCだけで完結していたネットワークにTVを参加させることで、よりPCの存在を意識させずにホームサーバを活用してもらおうというのだ。これは、TVやAVアンプなどの需要を掘り起こすことにもつながるだろう。ソニー社内では、今年の2月ごろからPC/家電/AVなどの各部署間の連携が本格化したという。VAIO Mediaとルームリンクは、その結果生み出されたアイデアの結晶とも言える。


バイオノートNV PCG-NV99E/Bの主なスペック
製品名 バイオノートNV PCG-NV99E/B
CPU Mobile Pentium 4-M-1.70GHz
チップセット Intel 845MZ
メモリ(最大) DDR SDRAM 256MB(512MB)
ディスプレイ 15インチTFT液晶(1400×1050ドット)
ビデオ ATI MOBILITY RADEON 7500
HDD 40GB
FDD 内蔵(エンターテイメントベイ用)
光メディアドライブ CD-RW&DVDコンボ、NetMDドライブ(エンターテイメントベイ用)
スロット PCカード(TypeII×2)、MGメモリースティック
I/O USB 1.1×3、IEEE1394、シリアル、パラレル、外部ディスプレイ、AV出力、エンターテイメントバス
通信 10/100BASE-TX、無線LAN(IEEE802.11b)
サイズ(W×D×H) 約336×276.1×42.8~53.3mm
重量 約3.7kg
OS Windows XP Home Edition
アプリケーション DVgate Ver.2.6、MovieShaker Ver.3.3、WinDVD 4 for VAIO、PicoPlayer Ver.5.1、SonicStage Ver.1.5ほか

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