ソニーのフラッグシップノートPC「バイオノートGR」。その最上位モデルがPCG-GR9F/Pだ。Mobile PentiumIII-M-1.20GHzにUXGA液晶を搭載し,インターフェイス類も充実している。ほぼ同スペックの前モデルPCG-GR9Eを基に,PCG-GR9F/Pの驚異の性能を解剖する。
持ち運べる!? バイオノートの
フラッグシップマシン
2002年1月中旬の時点で,Intelのモバイル向けの最速CPUは,Mobile PentiumIII-M-1.20GHzだ。このCPUを搭載するのが,ソニーのA4ノートPC「バイオノートGR」(PCG-GR9E)である。
GRの製品コンセプトは,“スリムなボディと高性能を両立させたバイオノートのフラッグシップモデル”。そして,ソニーによるとこの“スリムなボディ”というコンセプトの目指すところは,意外にも“持ち運べる”ことだという。
![]() |
![]() | |
---|---|---|
本体左右側面。 |
GRを持ち運べるマシンにするために,同社の開発陣は薄くすること,軽くすることに注力したという。同じソニーのA4ノートPCでも,バイオノートFXはもっとも厚い部分が54.2mmに達するのに対し,GRは39.8mmに収まっている。また,重量もGRのほうがFXより約200g軽い約3.3kg(バッテリおよびDVD&CD-R/RWコンボドライブ搭載時)となっている。
なお,1月26日にGRの春モデルが発売された。ラインアップは2001年の冬モデルがPCG-GR9E,GR7E,GR5E/BPの3モデルだったのに対し,春モデルではPCG-GR9F/P,GR7F,GR5F/BPの3モデルに加えて最下位モデルのGR3F/BPが新たに追加された。最上位モデルのGR9F/Pは標準搭載するメモリが256MBから512MBに,プリインストールするOSがWindows XP Home EditionからWindows XP Professionalに,ハードディスクのフォーマットがFAT32からNTFSになったこと以外に,大きな変更はない。
“持ち運べるハイスペックノートPC”とでも言うべきバイオノートGRだが,本レビューでは2001年冬モデルの最上位モデルPCG-GR9Eの使用感およびベンチマーク結果とともに,最新モデルPCG-GR9F/Pについても触れる。
![]() |
---|
ACアダプタ。サイズは幅59×奥行き123×高さ35mmで,それほど大きくはない。 |
