6月26~28日にニューヨークで開催されたPC Expoで、ソニーはIntelの最新モバイルCPUである新Mobile PentiumIII「Tualatin(開発コードネーム)」を採用したノートPCを参考展示した。当初、日本での発売は未定とされていたが、ついに国内販売のリリースが正式に行われ、VAIOノートの時期フラッグシップモデルとなる「PCG-GR9/K」の姿が明らかになった。
Mobile PentiumIII-1.13GHzを搭載した
まったく新しいフラッグシップモデル
2001年春モデルまでVAIOノートのフラッグシップを務めていた「PCG-XRシリーズ」は、クリエイティブなユーザーのためのノートPCというコンセプトを持ち、DVカムコーダから取り込んだ動画を編集したり、オリジナル音楽CDの作成などが可能なマシンであった。後継となる「PCG-GRシリーズ」もそのコンセプトを受け継ぎ、マシンパワーを要求するそれらの作業をこなすための高性能なハードウェアをスタイリッシュなボディに収めたモデルである。
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PCG-GR9/Kでは、高クロックCPUを確実に冷却するため、面積が従来の1.5倍の放熱板を持つ「ハイパーサーマルクーリング機構」(写真中央の金属ブロック)を新たに採用している。PC内部の熱は写真下側のマシン背面に向けて排熱される。 |
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ハイパーサーマルクーリング機構の下面側。純銅製の受熱板(写真右側のメッキされた部分)によってCPUからの熱を吸収し、大型のヒートパイプで放熱部(写真左側)へ導きファンで排熱する構造だ(写真左上部が排気口)。 |
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CD-RW&DVD-ROMのコンボドライブは着脱可能だが、交換可能なオプション類は発売未定だ。CDライティングソフト「Drag' n Drop CD」とDVD再生ソフト「WinDVD 2000」がプリインストールされる。ヘッドフォン出力は「ドルビーヘッドフォン」に対応するので、DVD-Videoを迫力あるサウンドで楽しめる。 |
メインメモリは2基装備するSO-DIMMソケットに128MBのモジュールを1つ実装し、最大256MBまで拡張可能だ。HDDはノートPCとしては大きめの30GBの容量を持ち、DV素材などの保存にも対応できるだろう。光メディアドライブはCD-R書き込み8倍速、CD-RW書き換え4倍速、DVD-ROM読み出し8倍速、CD-ROM読み出し24倍速のコンボドライブを採用しており、オリジナルCDの作成やDVD-Videoの鑑賞といった用途に幅広く利用できる。
