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PCG-F76/BP

PCG-F76/BP

2000年12月15日 20時08分更新

文● 山崎

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PCG-F76/BP

ソニー

オープンプライス
23万5800円(Sony Styleダイレクト価格)

14.1インチの大型液晶を装備する「PCG-Fシリーズ」は、VAIOノートのラインナップ中、最大サイズのオールインワンノートだ。CD-RWドライブとFDDの内蔵により、モバイルノートにはない使い勝手の良さを誇り、入門用PCとして低価格化も追求された製品である。

ゆったりと使え、安心感に溢れるノートPC

 PCG-F76/BPは、省スペースデスクトップPCよりも一層の省スペース化が可能なA4サイズのオールインワンノートだ。14.1インチの大型液晶を採用し、FDDとCD-RWドライブを内蔵し同時利用を可能にしているなど、携帯性よりも心地よく使えることを重視し、しっかり腰を落ち着けて利用するためのノートPCである。

 CPUにはMobile Celeron-650MHzを採用し、メインメモリは2つのSO-DIMMスロットの1基に64MBのSDRAMモジュールが装着されている。14.1インチのTFT液晶は、ビデオメモリ8MBを内蔵するATIの「RAGE Mobility-M1」との組み合わせで、1024×768ドットの表示が可能だ。ハードウェア的には、2000年秋冬モデルの「PCG-F75/BP」とほとんど同じだが、HDD容量は20GBに増強されており、光メディアドライブもDVD-ROMドライブから4倍速書き換えが可能なCD-RWドライブに変更され、クリエイティブなPCというVAIOのイメージを強調している。

本体右側面に搭載するCD-RWドライブとFDD
本体に内蔵する光メディアドライブは、PCG-F75/BPのDVD-ROMドライブから、PCG-F76/BPではよりクリエイティブ指向のCD-RWドライブへと変更された。オリジナルビデオ編集や音楽編集などに威力を発揮するだろう。

 また本体には、シリアルやパラレル、2つのUSBポートやi.LINK端子に加え、コンポジットTV出力端子も備えるなど、デスクトップPCに引けを取らない豊富なポートを標準で備えている。

 PCG-F76/BPはコストを重視した低価格指向のノートPCでありながら、VAIOブランドの製品らしく、PCで遊ぶためのオリジナルソフトが多数プリインストールされている。オプションの「バイオカメラ(PCGA-VC2:オープンプライス)」や市販のDVカムコーダを接続して動画を取り込み、簡単にビデオメールを送信できる「Smart Capture Ver.4.0」や、i.LINK経由でDV動画を取り込むと、あとはあらかじめ用意されているエフェクトやトランジション効果をシーンにあてはめていくだけでオリジナルビデオが作成できる「MovieShaker Ver.1.2」などが用意され、手軽に動画編集を楽しめる。また著作権管理技術「SDMI」に準拠した音楽ファイル管理ソフト「OpenMG Jukebox Ver.1.3J for VAIO」を使えば、手持ちのCDをATRAC3形式のファイルに圧縮してHDDに保存し、PCG-F76/BPを数百曲の音楽を収録したジュークボックスのように利用できるなど、インターネットに接続する以外に使い道のない、単なる低価格PCとは一線を画す製品だ。またビジネスパッケージ(BP)モデルであるPCG-F76/BPには、前述のソフトに加えOffice 2000 Personal(SR-1)もプリインストールされ、遊びにも仕事にも使えるオールラウンドなノートPCに仕上がっている。

 実際に使ってみると、大きなボディとそれに見合ったサイズのキーボードによって、ゆったりと操作でき、非常に安心感があるノートPCだ。特に19mmピッチのキーボードは、フルサイズのデスクトップPC用キーボードに匹敵するサイズを誇っており、モバイルノートにつきもののキー入力時のストレスとは無縁だ。ノートPCであるために3Dゲームなどをバリバリ楽しむには少々力不足の感は否めないが、ビジネスアプリやプリインストールソフトを利用するには十分なパフォーマンスを持っている。職場でも家庭でも、デスクトップPCの設置場所を確保するのが大変なユーザーには、スペース効率に優れたPCG-F76/BPの購入を検討することをお勧めする。

PCG-F76/BPキーボード真俯瞰
324(W)×265.5(D)×35.8~46.9(H)mmというたっぷりしたサイズのPCG-F76/BPのキーボードは、ピッチが19mmでストロークも3mm確保されている。作りは非常にしっかりしており、ゆったりとした気持ちで操作できる。
プログラマブル・パワーキーおよび電源スイッチ
ワンタッチでWebブラウザを起動したり、メールの確認が行える「プログラマブル・パワーキー」はキーボード上部に3つ装備する。それぞれのキーは、ユーティリティソフトを使って任意の機能を割り当てることが可能だ。
CPU Mobile Celeron-650MHz
メモリ 64MB
液晶 14.1インチTFT
解像度 1024×768ドット/フルカラー
HDD 20GB
CD-RW R4倍速/RW4倍速/CD20倍速
通信 モデム
サイズ 324(W)×265.5(D)×35.8~46.9(H)mm
重量 約3.3kg
OS Windows Millennium Edition
Officeアプリ Office 2000 Personal(SR-1)

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