日本オラクル(株)の子会社 ミラクル・リナックス(株)は9月28日、Oracle8iに最適化されたディストリビューション「Miracle Linux Standard Edition Version1.0」を2000年9月29日から出荷開始すると発表した。価格は1サーバあたり5万円。全国の日本オラクル販売代理店を通して販売する。
「Miracle Linux Standard Edition Version1.0」は、Oracle8iの使用に特化したチューニングが施されている。具体的には4GBメモリのサポートや、カーネルのバッファリングを介さないアクセスを可能にする「RAW I/O」のサポート、カーネルパラメータのチューニングなどが行なわれている。Oracle8iの動作に適した環境にあらかじめ設定されているため、より早く確実に高付加価値システムを構築できるという。
また、GUIを利用した「Install Navigator for Oracle」の標準搭載により、Oracleのインストールが簡略化された。
セキュリティ面では、セキュリティホールとなりやすいポートが初期設定から閉じられ、必要のないデーモンは起動しないため、安全なサーバを構築しやすいという。
ユーザー登録を行なうことで、ファクスおよびメールによる30日間のインストールサポートを受けることが可能。有償でのサポートメニューも用意されている。サポートは日本オラクルと連携して行なわため、OSとデータベースを切り分けることなくワンストップで受けることが可能となっている。
主なソフトウェアおよびバージョンは以下のとおり。
- kernel 2.2.16
- glibc 2.1.3
- XFree86 3.3.6
- Apache 1.3.12
- knfsd 1.4.7
- PHP 3.0.15 (Oracle用コンパイル済)
- Samba 2.0.7
- Sendmail 8.9.3
- wu-ftpd 2.6.1
- ISC BIND 8.2.2
- ISC DHCP 2.0
- OpenLDAP 1.2.10
- ypserv 1.3.11
- gcc 2.95.2
- gtk+ 1.2.7
バンドル商用ソフトウェアは次のようになっている。
- ATOK 12 SE R.2 for Linux
- Acrobat Reader 4.05
- HDE Linux Controller 2.0 Express Edition
- Netscape Navigator 4.75
- APC PowerChute 4.5.2
- GSEE パワーバイザ S,V3
- Ryobi TrueTypeフォント5書体
