(株)レッドハット、「Red Hat Linux 6.2J 改訂版」を7月21日から発売、日本語環境の改良に「Project Vine」が協力
2000年07月04日 00時00分更新
(株)レッドハットは、「Red Hat Linux 6.2J 改訂版」を7月21日から発売する。今回の改訂には、安定した日本語環境に定評のある「Vine Linux」を開発している「Project Vine」が協力しており、「Red Hat Linux」の日本語環境について、さらなる安定が期待できる。
発売される「Red Hat Linux 6.2J 改訂版」の内容だが、基本的な構成は「Red Hat Linux 6.2J」と同様で、「Red Hat Linux Update with Vine Linux Technology CD」が新たに付属する。「Red Hat Linux 6.2J」から改訂版へのアップデートには、このCD-ROMからソフトウェアをインストールすることで完了する。しかし、1度に改訂版へアップデートできるインストーラのようなものはなく、必要なソフトウェアを個別にインストールしなければならない。また、新規に改訂版をインストールする場合も、一旦「Red Hat Linux 6.2J」をインストールしてからアップデートするという手順になる。
「Red Hat Linux 6.2J 改訂版」の主な変更点は以下のとおり。
- カーネルは、最新の安定版2.2.16
- 韓国Hancom Linuxの開発する「Microsoft Word」などとファイル互換のワープロソフトHancomWordを新たに収録(デラックス版とプロフェッショナル版のみ)
- 「Red Hat Linux 6.1J/6.2J」が「Oracle 8i」の対応OSとして正式認定されたことを受けて、Oracle 8i用のパッチを新たに収録
- 日本語TrueTypeフォントをサポートした「XFree86 3.3.6」を収録
- 日本語の入出力が改善された「Netscape Communicator 4.73」を収録
- Canna、Wnn、SKKの3つの日本語入力システムをサポートした「Emacs」を収録
- デスクトップ環境GNOMEの最新安定バージョン「GNOME 1.2.3」を収録
価格、サポートなどについては、「Red Hat Linux 6.2J」からの変更はない。「Red Hat Linux 6.2J」の詳細については記事末の関連記事をご覧いただきたい。
