Project Vineが作成する人気ディストリビューション「Vine Linux」のFTP版が2.1からバージョンアップして2.1.5になった。
今回のバージョンアップでは、
- 2.1用にリリースされてきたセキュリティ/バグフィックス関連パッチを適用
- カーネルを2.2.17から2.2.18にアップグレード
- XFree86のパッチを採用→Savage IX/MXやGeForce 2に対応
- ProFTPd-1.2.1、apache-1.3.19、openssh-2.5.1p2などを採用
などが行なわれている。
バージョンナンバーからもわかる通り、今回はマイナーバージョンアップなのだが、目玉としては「apt for rpm」の採用が挙げられる。これは、Debian GNU/Linuxで使われている「apt」のrpm版であり、パッケージの追加/削除やシステムのアップグレードを簡単に行なうことが可能なもの。たとえば、aptを使ってパッケージをアップグレードする場合、そのパッケージと依存関係にあるパッケージを自動的にダウンロード/インストールしてくれるといったことが可能になる。
現在2.1.5はFTPサイトからの配布が行なわれているが、4月上旬からは、各雑誌の付録として登場する予定があるという。
Project Vineのロードマップによると、今後のVine Linuxリリース予定は
- 2001年6月もしくは7月……Vine Linux 2.2
- 2001年7月……Vine Linux 2.2CR(商用版)
- 2001年12月もしくは2002年1月……Vine Linux 3.0
- 2001年12月もしくは2002年1月……Vine Linux 3.0CR(商用版)
となっている。