レッドハット(株)は、5月23日、韓国のHancomLinuxと提携した。この提携により、「Red Hat Linux日本語版」は韓国のHancomLinuxの開発するワードプロセッサ「HancomWord」日本語版を、独占的にバンドルすることになる。
現在、「HancomWord」日本語版はベータテスト中で、HancomLinuxのWebページからダウンロードできる。また、ベータ版の不具合の修正は、レッドハット(株)と韓国のHancomLinuxの協業により、すでに行なわれており、バンドル版は不具合が修正されたものに仕上がるという。
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「HancomWord 日本語版」 |
![]() | 「HancomWord 日本語版」で作成されたドキュメント |
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「HancomWord」は、2000年5月に行なわれた「LinuxWorld Expo/Tokyo 2000」では「アレアハングル2000」として展示されていた製品だが、今後は、正式名称として「HancomWord」が使用される。
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「LinuxWorld Expo/Tokyo 2000」での韓国のHancomLinuxブース |
同製品の特徴としては、
- 中国語、ハングル、英語、日本語の4カ国語への対応
- 「Microsoft Word」や、「一太郎」とのファイル互換性を持つ
などが挙げられる。また、同製品にはWindows環境のエミュレーションを行なう「Wine」が使用されている。
韓国のHancomLinuxは、「HancomWord」を主力製品とするLinuxソフトウェアベンダー。同社は、今回の提携を機に日本法人を設立する。また、5月中には、「HancomWord」日本語版をサポートするために、顧客サポートセンターをレッドハット(株)の社内に開設する予定だという。
「HancomWord」は、日本と同じ2バイト文字を使用する韓国で開発された製品だけに、今後が期待される。
