従来、Flashの独壇場だった、アニメーションやエフェクトを取り込んだ派手なWebサイト。だが、最近では充実してきたオープンソース系の JavaScriptライブラリにFlashの肩代わりをさせるケースも目立っている(関連記事1、関連記事2)。また、14日にはマイクロソフトが 「Silverlight 2」をリリースするなど(関連記事)、単に“動きのあるWebサイトを作る”だけなら、必ずしもFlashを使う必要はない。
Flashはどう進化するのか? 10月15日にリリースされたFlash Playerの最新版「Flash Player 10」は、3D効果のサポートや、カスタムフィルタ&エフェクトの搭載、サウンド機能の拡張などの充実した新機能によって、これまで以上にダイナミックでおもしろい表現ができるようになっている。
新機能の1つは、「3D効果」のサポートだ。2Dのオブジェクトから奥行きのあるアニメーションを手軽に作れるようになった。従来は、ActionScriptで面倒なプログラムを書かなければできなかった表現が簡単なコードで実現できるほか、間もなく日本語版が発売されると見られる 「Flash CS4 Professional」のツール操作でも利用できる。単純にアニメーションとしてだけでなく、WebサイトのUIとして使ってもおもしろそうだ。
もう1つ、「カスタムフィルタ/エフェクト」も新しいビジュアル表現を実現する機能だ。独自言語「Pixel Blender」で記述されたカスタムフィルタ/エフェクトを、Flash Playerで再生中の動画/画像/テキストなどのオブジェクトに対してリアルタイムに適用できる。たとえば動画サイト上で、動画を再生しながらエフェクトを加えていく、といったことが可能になる(実際の操作が試せるデモサイト)。
Pixel Blenderは、アドビが無償提供する「Pixel Benderツールキット」で記述でき、ユーザーによって作成されたフィルタはアドビのWebサイトで公開されている。
