最新パーツ性能チェック 第53回
【最新パーツ性能チェックVol.53】
Spiderの“4本の脚”となる「RADEON HD 3800」シリーズはゲーム環境をどう変える?
2007年11月24日 23時00分更新
3DMark06
まずは定番の「3DMark06」でDirectX9環境下の全体の傾向をチェックしてみよう。画質設定は「アンチエイリアス&異方性フィルタリング無し」の設定Aと、「4Xアンチエイリアス&16X異方性フィルタリング」を3DMark06側で追加した設定Bの2通りで検証している。
なお、以降の表においてはバーが長い(数値が大きい)ほうがより高性能となる。
「8800GT」の安定した強さに目を奪われがちだが、RADEON系の結果の順位にも注目。「HD 3870」が「HD 2900XT」に負けているというのは、まさにATIの設計のコンセプト通りの結果といえるだろう。メモリーコントローラーが最適化されたとはいえ、メモリバスの幅が512bitというのは意外に大きかったようだ。ただ、後のテストではこの推測が覆っている点がHD 3800シリーズの面白いところだ。
Unreal Tournament 3 Demo
続いてはeスポーツ路線まっしぐらのFPS「Unreal Tournament 3」のデモ版を使ったテスト。60fpsキャップを解除(UT3Engine.ini内のbSmoothFrameRate=FALSE)した状態で、内蔵されているベンチマーク機能を使って計測している。マップは「vCTF-Suspense」および「DM-ShangriLa」をチョイスし、GPUの負荷の比較に適したFlybyモードを使っている。また、アンチエイリアス等の設定はゲーム側にないため、ドライバ側で強制的に有効にしている。
この結果も3DMark06の順位とほぼ同じだが、8800GTが意外に伸びずに終わっている。ただし、8800GTのスコアが妙に低い(本来はもっと上)ことが気になるが、これはチップセットやCPUの組み合わせのためと考えるのが妥当だろう。
(次ページへ続く)
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