AMDがド派手なキャンペーンを展開して爆誕した「スパイダープラットフォーム」。その中で中核的な存在となっているのが「AMD 7シリーズ」チップセットだが、ついに待望の統合型チップセット「AMD 780G」がリリースされた。正式発表前にアキバ初上陸を果たしたBIOSTAR製マザーは瞬く間に払底したが、今回はAMDの正式リリースを受けてGigabyte製の780G搭載マザー「GA-MA78GM-S2H」を試用できる機会に恵まれたのでそのインプレッションをお届けしたい。
Hybrid Graphicsが遂に実装!
まずは780Gの簡単な概要をチェックしよう。チップセットの設計としては既に存在するAMD 770をベースに、DirectX10対応のグラフィックコア「Radeon HD 3200」を統合したもの。HyperTransportは3.0対応であるため、Phenomのポテンシャルを最大限に引き出しつつ、安価で手軽なPCが組めるのが最大の魅力だ。
また、サウスブリッジはこれまた待望の「SB700」が組み合わせられ、Serial ATAを最大6ポートまで実装できる。先代SB600はICH9R等と比べると機能面でやや弱かっただけに、SB700の投入は地味ではあるが使い勝手を上げる変更点だといえる。
そしてもう1つ、780GがATIのローエンド向けグラフィック拡張ソリューション「Hybrid Graphics」に対応している点も見逃すことはできない。780GマザーにRadeon HD 3450を組み合わせることで、チップセット内のHD 3200とHD 3450をCrossFire状態にできるという代物だ。まあ、元がローエンドGPUだけに劇的な変化は望めないが、新しいローエンドなりの拡張の方向性として評価できる。
もう1つの新顔! 45Wの新Athlon X2
さて、今回は780Gの内蔵グラフィックとHybrid Graphicsのポテンシャルを見るのが主な目的だが、今回はもう1つ、新CPU「Athlon X2 4850e」のインプレッションもお届けしたい。このAthlon X2 4850eは、既存のBrisbaneコアを使ったもので、動作クロック2.5GHz、2次キャッシュはコア毎に512KB、そしてTDPは45W……そう、既に発売されているAthlon X2 BE2xx0系列の最新モデルということになる。2.5GHzとそこそこの動作クロックを確保しながらも、省電力モード(1GHz動作)時のTDPは約18Wまで抑えられており、ピーク時でもそこそこの性能をキープしながら、低消費電力を実現したCPUというのが4850eのポイントだろう。
| Athlon X2 4850e | Athlon X2 BE-2400 | Athlon X2 BE-2350 | |
|---|---|---|---|
| 動作クロック | 2.5GHz | 2.3GHz | 2.1GHz |
| 2次キャッシュ | 512KB x2 | 512KB x2 | 512KB x2 |
| HyperTransport | 1GHz | 1GHz | 1GHz |
| TDP | 45W | 45W | 45W |
| 製造プロセス | 65nm | 65nm | 65nm |
| ソケット | AM2 | AM2 | AM2 |
CPUの評価は後ほど行なうが、この製品でモデルナンバーの体系がまた1つ増えてしまった訳で、ユーザー側としては混乱するばかりだ。CPUのスペックから推測するに、「Athlon 64 X2 4800+」の後継モデルのようなものだから50を足して、さらに低消費電力だからeをつけました、という感じなのだが(製品数が少ないとはいえ)こう命名規則をポンポン変えられては、買う方もどれが新しいCPUなのかわからず困惑してしまうので、なんとかしてもらいたいところだ。
(次ページへ続く)
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