以前「2025年に乗ったメルセデス・ベンツの中で、GLEが一番感動した」と書いたような気がします。で、ふと思い立ちました。「EクラスのSUVが良いのだから、そのEV版は、さらに良いかもしれない」と。
そこで今年(2026年)に生産終了と言われるEQE SUVに試乗しました。果たしてGLEよりイイクルマなのでしょうか?
GLEとは血縁関係なし。サイズはひと回りコンパクト
とはいうものの、GLEとEQE SUVに血縁関係はありません。プラットフォームがまったく別ですし、そもそもEQE SUVはGLEと違い3列シートではありません。
それゆえか、GLEが全長4925mm×全幅2020mm×全高1780mmなのに対して、EQE SUVは全長4880mm×全幅2030mm×全高1670mmと少しコンパクト。なのですが、床面にバッテリーを搭載する都合上、ホイールベースはGLEの2995mmに対して3030mmと、少しだけ長めだったりします。
EQシリーズの例に漏れず、フロントマスクにグリルの開口部はなく、その代わりにスリーポインテッドスターが散りばめられています。最初にEQシリーズを見たときは「何事?」と思いましたが、見慣れると「メルセデスはこうでないと」と思うから不思議です。
トルクの立ち上がりと静かさに「EVだなぁ」
EQE SUVは前後にモーターを配した四輪駆動車で、システム総出力は最高出力292馬力/最大トルク78kgf・m。最高出力はGLEのディーゼルエンジンモデルに劣るものの、最大トルクはほぼ同値か少し上回ります。このあたりにEVらしさを覚えますし、なにより走らせると、トルクの立ち上がりの速さと静かさに「EVだなぁ」と思うわけです。ちなみに満充電時の航続距離はWLTCモードで528kmとのこと。数字の上では東京から大阪まで行けます。電力消費率はだいたい5km/kWhと、このサイズとしては標準的です。
Eクラスを彷彿とさせる「包まれ感」のあるインテリア
インテリアはメルセデスらしい仕上げ。「包まれ感」のあるアンビエントライトは、どこかEクラスのセダンを彷彿とさせます。ちなみにGLEは、もう少し重厚感のあるインテリアです。
センターコンソールは、ちょっと前に大流行したブリッジ式。USB Type-Cのポートが2系統用意されています。個人的には、SUVでブリッジ式はちょっと荷物が取りづらいなぁと思ったりします。それは太っているからですね。
センターコンソールにはドリンクホルダーやワイヤレス充電器を配置。その近くに車両のスタートボタンや走行モード切替のスイッチが並びます。アームレストの中は小物入れで、観音開きの扉を採用。さて、ここで個人的に本車唯一に近い不満をお伝えします。それは、ドリンクホルダーの中に手を入れようとすると、ハザードボタンを押してしまいがちなこと。スマホを取り出そうとして、何度も後続車に「ありがとうハザード」をしてしまいました。
スマホはApple CarPlay、Android Autoともにワイヤレス接続に対応します。このあたりの対応はさすがといったところ。
車両設定の操作は、ほっとんどをセンターディスプレイで行ないます。そのグラフィックがとてもきれいで、UIも優れています。
助手席にはモニターを用意。エンターテインメントが楽しめます……と言いたいのですが、走行中は動画を見ることはできません(YouTubeの音声も流れません)。グローブボックスの中には芳香剤がセットできます。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります
この連載の記事
- 第696回
自動車
200万円台で買えるV8レクサス! 初代LS後期型が今、中古車で最高に狙い目な4つの理由 - 第695回
自動車
電動化してもやっぱりポルシェだった! 新型SUV「カイエン エレクトリック」のブレない本質 - 第694回
自動車
ラッコと一緒に、東北にいるホワイトライオンに会ってきた【BYD RACCO長距離レビュー】 - 第693回
自動車
日産「セレナ ルキシオン」はニアジョイも「新幹線より快適」と絶賛! 600km走破してわかった推せる理由 - 第692回
自動車
日産のSUV「新型キックス」の静粛性はライバルを圧倒。10年かけて進化したe-POWERの完成度が高すぎる - 第691回
自動車
520万円から買えるオシャレSUV! 隠れキャラ満載のJeep「コンパス」に大人の遊び心を見た - 第690回
自動車
750万円の水素SUV「NEXO」フルモデルチェンジ! EV時代にあえて燃料電池車を選ぶ理由はあるか? - 第689回
自動車
エンタメはスマホ任せの潔さ! スズキらしい“超実用主義”な「スズキコネクト」レビュー - 第688回
自動車
立体駐車場に入る質感重視のCX-30か、最新ITと広さのCX-5か? 価格がダブるマツダSUVの「罪深き比較検証」 - 第687回
自動車
便利装備は一切なし! 究極の実用性と乗り心地で勝負するルノー「グランカングー」の清々しさ































