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配達物を床下に収納する自動お片付けロボがおもしろい

CEATEC 2026 ネクストジェネレーションパーク探訪(1)

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 CEATEC 2026のネクストジェネレーションパークでは、ロボット関連の展示が目を引いた。フィジカルAIの進化を支える触覚技術から、地域の課題解決に取り組む自動走行ロボットまで、研究成果を実際の作業や生活に生かそうとする取り組みが並んだ。

フィジカルAIから地域の実用ロボットまで、広がるロボットの活躍の場

 慶應義塾大学ハプティクス研究センターは、リアルハプティクス(力触覚伝達技術)を活用したロボットを展示。人間のような繊細な力加減を可能にする技術を紹介していた。

 AIと力触覚のフィードバック制御を組み合わせた「AI-in-the-Loop」(AIイン・ザ・ループ:制御ループ内にAIを組み込む仕組み)のデモが披露された。向かい合う2台のロボットがスポンジを挟み、来場者が片方を不規則に動かしても、もう片方が動きに追従する。絶妙な力加減でスポンジを落とさず、過度につぶさずに保持し続ける。

 3本の指と手首を動かせる「スマートハンド」による力触覚通信のデモ。操作者がロボットハンドを遠隔操作すると、物に触れた際の手応えが伝わり、力加減を調整しながら作業できる。さらに、こうした力の情報をデータとして記録すれば、熟練者の繊細な手作業をAIに学習させ、ロボットで再現することも可能になる。危険な現場での遠隔作業や、複雑な手作業の自動化への応用が期待されている。

 岩手県滝沢市の地域連携から生まれた滝沢ロボティクス合同会社は、スズキ株式会社製の電動台車「MITRA」をベースに、配膳や清掃などの用途に合わせてカスタマイズした移動ロボットを展示。ブースには、小型のクローラー式ロボットも並んでいた。

スズキ製の電動台車「MITRA」をベースに、配膳や清掃などの用途に合わせてカスタマイズした移動ロボット。

滝沢ロボティクスが展示した小型クローラーロボット。左右の履帯で走行し、前面にはカメラやライトを備える。

家の床下が自動倉庫に、荷物の受け取りも収納もロボット任せ

 ロボット関連の展示の中でひときわ異彩を放っていたのが、株式会社ゼロキョリの「ロボット床下収納」だ。住宅の床下を自動倉庫にして、荷物の受け取りから収納、取り出しまでをロボットに任せてしまおうというものだ。

 展示では、住宅の壁に設けた宅配口から床下の収納スペースまでを再現していた。デモでは、配達員が宅配口を開けてコンテナに荷物を入れる。扉が閉まると、コンテナを載せたエレベーターが床下へ下降。待機していたコの字形の小さなロボットがコンテナを持ち上げ、空いている収納場所まで運ぶ。物流倉庫の自動搬送システムを家庭に持ち込んだような仕組みだ。

会場のデモでは、住宅の宅配口から床下収納への荷物の移動を再現

 従来の宅配ボックスでは、届いた荷物を家の中へ運ぶのは住人の仕事だった。この仕組みなら受け取りの手間が省け、床下も収納として有効活用できる。同社によると、一般的な戸建て住宅なら冷蔵庫3~4台分の収納スペースを確保できるという。床下収納は、出し入れが面倒で、めったに使わないものを押し込んだままになりがちだ。ロボットが出し入れしてくれるなら、もっと日常的に使える収納になりそうだ。

エレベーター下のロボットがコンテナを運び、空いているスペースへと収納する

 ロボットは荷物を運ぶだけでなく、どのコンテナをどこに収納したかも記録する。中身をカメラで撮影してデータベース化したり、利用者が登録したりすることで、必要なものを指定して取り出せる。

日用品の自動補充も実現へ、配送ロボットと住宅をつなぐ未来

 将来的には、「Amazon」などのECサイトとの連携も構想している。購入した商品と収納場所を自動でひも付け、洗剤や飲料水のストックが減ったら自動注文。届いた商品もロボットが収納する、という流れだ。ゼロキョリはこの仕組みを「フィジカルスマートホーム」と呼ぶ。お掃除ロボットが掃除の手間を減らしたように、今度は買い物や荷物の片付けまで自動化できるかもしれない。

「フィジカルスマートホーム」のイメージ

 ゼロキョリが見据えるのは、屋外を走る自動配送ロボットと住宅を直接つなぐことだ。配送ロボットが家の前まで荷物を届けても、受け取って家の中へ運ぶのは人間で、配達の最後には人手が残ってしまう。住宅側に受け入れ設備があれば、荷物をそのまま床下収納へ運び込める。

 同社は、荷物を受け渡すコンテナや接続部分の規格を、配送ロボットと住宅側で共通化することを目指す。まずは規格化された戸建て住宅向けに普及を進め、将来はマンションや各種配送ロボットにも対応させる考えだ。事業化前ながら、ゼネコンやデベロッパーからも関心が寄せられているという。

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