人口カバー率99.9%はKDDIのネットワークがあってこそ
楽天モバイルは新規参入した際、地方などにおいて、KDDIのネットワークを借りる契約を結んだ。自力で全国津々浦々、ネットワークを整備するには資金に加え、人材や時間など、圧倒的に足りなすぎるのだ。
そこで、サービス開始当初から競争環境を実現しようと、救いの手を差し伸べたのがKDDIだった。楽天モバイルがエリア化できていない場所に対して、KDDIのネットワークを貸すことで、楽天モバイルのユーザーは、山間部などで利用できるようになった。
ローミング契約は一度見直しが入り、山間部だけでなく、都心部でも実施され、ビルの谷間などのネットワーク品質が改善した。
楽天モバイルは、人口カバー率99.9%をアピールするが、実際はKDDIのネットワークがあるからこそ、とも言えるのだ。
特に山間部の基地局設置にはコストがかかる
他キャリア幹部は「人口カバー率は、96%ぐらいまではなんとか達成できる。問題はその後。山間部などに基地局を設置しても、0.1%にもならない。地道にひとつずつ、99.9%を目指して基地局を設置し続けてきた」と振り返る。
単に山間部に基地局を設置するといっても、そこまで光ファイバーなどの回線を敷設する必要がある。最近はスターリンクなど衛星回線を基地局に設置するケースも増えているが、それでも、山間部に基地局を設置するのはコストがかかるのだ。
他キャリア幹部は「山に基地局を設置すると夏と冬ではエリアの広がり方が違ってくる。夏は木に葉っぱが生い茂り、葉が電波を吸収してしまい、あまり飛ばなくなってしまう。冬は葉が枯れるので逆に飛びやすくなる。そうした自然環境も考慮して、基地局を敷設してきた」と語る。
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