メルセデス・ベンツ、日本初の高出力急速充電ネットワーク拠点を千葉公園に開設

文●スピーディー末岡 編集●ASCII

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 メルセデス・ベンツは、電気自動車(EV)の充電インフラ整備を加速するため、高出力の急速充電ネットワーク「Mercedes-Benz High-Power Charging(HPC)」を日本に導入し、その第1号拠点となる「Mercedes-Benz Charging Hub 千葉公園」をオープンしました。これは、持続可能な社会の実現と電動化への移行を推進する、メルセデス・ベンツの取り組みの一環です。

千葉市の協力のもと、パワーエックスとコラボ
千葉市の公園に充電施設が誕生

 千葉公園第2駐車場(みどりの駐車場)内に位置するこの新しい充電ハブは、EVユーザーの利便性向上と充電不安の解消を目指していると言います。この新たに設置された充電器は、最大出力150kWで1基2口が用意されます。ただし、充電ステーションのすべての充電口が同時稼働している場合、各口の出力は120kWに制限されます。千葉市長の神谷氏は、この150kWという高い性能を強調しました。

テープカットも行なわれました

千葉市長の神谷俊一氏

 そして、パワーエックス社製の蓄電池ユニット付急速充電器を採用し、メルセデス・ベンツ専用設計のディスペンサーユニットが設置されています。パワーエックスの伊藤社長は、ディスプレイやNFC機能が付いた新型機種が導入されていることをアピールし、ユーザーの要望を詰め込んだ最も便利な充電器であると説明しました。もちろん、24時間365日利用可能で、定休日はありません。

パワーエックスの取締役兼代表執行役社長 CEOの伊藤正裕氏

 1回の充電は最大30分です。メルセデス・ベンツ日本合同会社のゲルティンガー社長によると、約30分で電池残量20%から60%程度まで、約1時間で20%から80%近くまで充電が可能だそうです。充電サービスの電力は、2025年末までに実質再生可能エネルギー100%として提供することを目指しています。

メルセデス・ベンツ日本合同会社 社長兼CEOのゲルティンガー 剛氏

すべてのEVユーザーが利用可能
料金は従量課金制

 この充電ステーションは、メルセデス・ベンツのEVユーザーだけでなく、すべてのEVユーザーが利用可能なのがうれしいところ。日本の急速充電器の多くが時間課金制である中で、従量課金制を実現した点が特筆すべき点。これにより、充電器の出力や充電環境に左右されず、実際に充電した量に応じた透明性の高いサービスが提供されます。

 利用には以下の2つの方法があります。

「MB.CHARGE Public」の場合

・急速・普通充電器併用:基本料金 月5720円、充電料金 94.6円/kWh

 こちらは「急速・普通充電器併用プラン」の契約が必要です。このプランは、全国約2万5325口(2025年4月末時点、e-Mobility Power WEBサイト出典)の提携充電器でも利用可能です。新車購入時には一定期間、認定中古車購入時には6ヵ月間の無料期間が提供されます。

PowerXアプリの場合

・基本料金:0円/月、充電料金 100円/kWh

千葉公園という戦略的な立地と将来的な展開

 千葉公園は、メルセデス・ベンツ日本と千葉市が2024年7月に締結した包括的な連携協定に基づき選定されました。千葉公園内にはカフェやスポーツジムが併設されており、充電時間を有効活用できる快適な環境が提供されています。千葉市の神谷市長は、千葉公園が初のパークPFI事業(公募設置管理制度)としてリニューアルオープンし、多くの市民に親しまれている場所であることに触れ、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを伝える絶好の場所であると述べました。

 メルセデス・ベンツは、今後も急速充電ニーズの高い3大都市圏周辺を中心に充電拠点の設置を検討しており、HPCの導入を通じてEV充電の利便性向上と不安払拭に貢献していく方針です。

 そして直近では、以下の拠点が順次オープン予定です。

・Mercedes-Benz Charging Hub かしわ沼南:千葉県柏市、充電口数4口、2025年8月オープン予定。
・Mercedes-Benz Charging Hub 駒沢:東京都世田谷区、充電口数4口、2025年9月オープン予定。

 メルセデス・ベンツ・ハイパワー・チャージング日本合同会社のアンドレアス社長は、HPCの導入が「使いやすさ(Usability)」、「アクセスしやすさ(Accessibility)」、そして「持続可能性(Sustainability)」の3つの柱に基づいて行なわれていると説明。2029年までに全世界で1万を超えるメルセデス・ベンツブランドの充電ポイントを設置し、すでに260万以上の提携充電ポイントがあることを紹介しました。

メルセデス・ベンツ・ハイパワー・チャージング日本合同会社 社長兼CEOのアンドレアス・レーa氏

 メルセデス・ベンツ日本のゲルティンガー社長は、EVの普及には充電インフラの不足が課題であると認識しており、今回の急速充電ステーションの設置が、安心感を持ってEVを所有し快適に利用するための助けとなることを願っていると述べました。

 千葉市の市議会議長の松坂氏も、EVの普及と充電インフラの整備が千葉市にとって重要な課題であり、今回の充電器設置が地域住民の利便性向上だけでなく、持続可能な街づくりへの大きな一歩であると期待を表明しました。

千葉地議会議長の松坂吉則氏

 今回の「Mercedes-Benz Charging Hub 千葉公園」の開設は、日本におけるEVの普及促進と持続可能なモビリティ社会の実現に向けた重要なスタートと言えるでしょう。

充電の流れをデモンストレーション

 最後に設置されたばかりの充電器を使った、チャージングのデモンストレーションがありました。

今回は片側のみ150kWで行ないます

充電カードをディスプレーにタッチして、充電コネクターを取り出します

クルマの充電口に差し込みます

表示が充電準備中になりました

ディスプレーの表示が変わり、充電がスタートしました

充電中はこのように詳細が見られる

メルセデスのエンブレムがあるが、メルセデスのクルマでなくても充電可能

充電コネクター

全景。高出力なのでケーブルがかなり太くて重たい

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