このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

商用利用OKのAIイラスト生成サービス「Emi」使ってみた

2023年09月29日 19時00分更新

文● 田口和裕

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 AI Picassoが9月25日に公開した、アニメやマンガのようなAIアート生成に特化した画像生成AI「Emi(Ethereal master of illustration)」。無断転載画像を追加学習に使用していないと明言しており、商用利用可能ということもあって注目を集めている。

 「Stable Diffusion XL(SDXL)」ベースということで、SDXLを簡単に利用できる新しいWebUI「Fooocus」にも対応済み。どんな画像を生成できるのかさっそく試してみた。

 なお、「Fooocus」のインストール方法などについてはこの記事を参照してほしい。

モデルをダウンロードして指定フォルダーに入れるだけ

 まずは「Emi」のダウンロードから。Hugging Faceにあるダウンロードページから「emi_stable.safetensors」をダウンロードする。7GB近くあるので気長に待とう。

 ダウンロードしたファイルは「Fooocus」フォルダー内の「\models\checkpoints」にコピーしておこう。準備はたったのこれだけだ。さっそく「Fooocus」を起動しよう。

 起動したら画面左下にある「Advanced」にチェックを入れる。

 右側に各種パラメーターが表示されるので「Advanced」タブにある「SDXL Base Model」プルダウンメニューから先程コピーした「emi_stable.safetensors」を選択。リファイナーは用意されていないようなのでSDXLのものを使用する。

 「Style」タブでは生成される画像のスタイルを指定できるが、まずはEmi単体の実力を見たいため、すべてのチェックを外しておこう。

 設定が終わったら、さっそくプロンプト欄にいつもの呪文「1 girl」を入れてGenerateだ。

 うーん、実写系だなあ、、。

 ということでEmiのModel Card(モデルについての説明が書かれているページ)を熟読すると、「モデルの出力向上について」の項にたくさんのアドバイスが書かれていた。

 「確実にアニメ調のイラストを出したいときは、anime artwork, anime styleとプロンプトの先頭に入れてください」

 ということで、まずは上記を参考にプロンプトを改造。

プロンプト:anime artwork, anime style, 1 girl

 おお!!ばっちりアニメ絵になった。

 「プロンプトにtransparentという言葉を入れると、より最近の画風になります。」

 とのことなので、それも追加。

プロンプト:anime artwork, anime style, transparent, 1 girl

 うん、よくなった気がする。

 「ネガティブプロンプトにTextual Inversionを使用することをおすすめします。」

 「Textual Inversion」は、モデルに対して追加の学習結果を適用できるStable Diffusionの機能。こちらの指示に従い、「unaestheticXL」というTextual Inversionを導入した。

 ファイルのインストール先は「Fooocus」フォルダー内の「\models\embeddings」だ。

 もちろん完璧ではないが、かなり完成度が上がってきたのではないだろうか。

 多少輪郭や指先が怪しいのはご愛嬌、これをベースに細かく修正をかけていけばいいだろう。

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

ピックアップ