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介護の現場で本当に必要な声で生まれた「Helppad2」が優勝 「IVS2023 LAUNCHPAD KYOTO」上位5社

「IVS2023 LAUNCHPAD KYOTO」レポート

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【第4位】SecureNavi株式会社、社内規定管理や監査対応をDXする「SecureNavi」

SecureNavi株式会社 代表取締役CEO 井崎友博氏

 SecureNaviは企業の規程や監査などのセキュリティをDXする「SecureNavi」を展開している。同社では情報セキュリティを、ウイルス対策や脆弱性診断などの「理系のセキュリティ」と社内規定管理や監査などの「文系のセキュリティ」という2つに分けて定義する。情報セキュリティ市場には文系と理系のセキュリティがおよそ半々の割合で存在しており、SecureNaviは「文系のセキュリティ」領域に取り組んでいるという。

 この領域の課題はWordやExcelが多用され、ひとつの規定にいくつも文書があり、複雑化していることだ。その理由には増え続ける規制があるという。法律や認証基準、上場対応や海外展開などに伴うセキュリティ規制は年々増加し、改訂も多い。

「SecureNavi」は、Wordにまとめられた社内規定をアップロードするだけで、対応しなければならない規制一覧や社内規定の変更に関するレコメンドを表示する。また社内規定に基づいて発生するセキュリティチェックなどの業務を、自動で実行するように設定可能だ。

 国内には競合が不在で、海外勢も日本固有の規制が障壁となり参入できない状況だという。今後は蓄積したデータを活用し、株主への取り組み開示や従業員教育、取引先との2社間監査なども包含するコンパウンドスタートアップとして展開する。井崎氏は「社内規定が守られていないのは仕組みがないためだ。私たちがこの仕組みをつくって、世の中から悲報をなくしたい」と語った。

【第5位】テープス株式会社、EC業務に特化したノーコードツール「TēPs」

テープス株式会社 代表取締役 田渕健悟氏

 第5位のテープスはEC関連業務をDXするノーコードツール「TēPs」を展開している。ECの現場では既存のSaaSで解決できない個社固有の業務が多数存在している。自社の業務にフィットしたサービスが存在しないため、受注や在庫の管理を手作業で行っている事業者も多いという。

 個社の課題を解消するには独自システムの開発が必要となるが、EC事業者の大半は中小企業であるため、コスト面でのハードルが高い。そこでテープスはECに特化したノーコードツール「TēPs」を開発した。「TēPs」では「ノート」と呼ばれるパーツを組み合わせることで、プログラミングの知識がない人でもビジュアルでプログラミングができ、独自のシステムを構築できる。

「TēPs」の特徴は多数のECプラットフォームや外部サービスと連携しており、細かい設定が可能なことだ。たとえば楽天市場から受注情報を取得し、Googleスプレッドシートに反映できる。条件分岐機能を利用すれば、高額商品の購入者にのみ特別なメールを送信し、社内向けには購入されたことを「Chatwork」で通知するなどの高度な設定も簡単にできる。

 現在はECのバックヤード領域に特化しているが、今後は接続先を増やすことでマーケティングや経理といったEC事業に関するあらゆる領域をカバーしていくことを目指すという。また、ピッチでは「TēPs」からChatGPTを使える「ノート」を追加したことも発表。商品キャッチコピーの作成やカスタマー対応の自動化などの使い方のほか、さらなる活用も期待されるとした。

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