メルマガはこちらから

PAGE
TOP

エディオンによる夢見るのM&A ロボ団を大企業スタートアップ連携のロールモデルへ

堺市発のイノベーションを創出するスタートアップ起業家連続インタビュー第3回 Part 2

特集
堺市・中百舌鳥の社会課題解決型イノベーション

提供: NAKAMOZUイノベーションコア創出コンソーシアム、堺市

1 2 3

エコシステムに支援を受ける立場からエコシステムを回す側へ

――最後に、さきほどコミュニティの中で先輩からいろいろ教えられてきたという話を伺いましたが、今は逆に教える立場になってきていると思います。これからのコミュニティについて思うところがあればお聞かせください。

重見:そうですね、コミュニティとの付き合い方は以前と変わってきています。エンジェル出資をして欲しいというオファーもいただいていますし、アクセラレーションプログラムも今は運営する側に回っています。

 上手く成長できた起業家が次の起業家を育てていくというエコシステムは、関東と関西の間に違いがある。関西のエコシステムからは凄くぶっ飛んだユニコーンのような企業は出てきにくい。そういう起業家は東京に行ってしまう。でもそちらは死屍累々といったような状況になっている。

 関西はめちゃくちゃなホームランを打つというような案件ではなく、着実にヒットを打てるようなスタートアップが多くて、そのぶんダメになっていく会社はそれほど多くない。そういう関西は関西なりのスタートアップの在り方、エコシステムの在り方があっていいと思っています。特に上場がすべてではないということを知って欲しい。

 上場はあくまでも企業成長のための1手段でしかない。であればM&Aだって(1手段として)視野に入ってきて良いはずです。会社を売却するということに対して、売ったお金で海外移住してのんびり暮らすだけ、そんな風になりたくないよね、といったイメージがついて回っています。スタートアップの起業家は志が高いから、そういうものを嫌うところがありますから。

 私もM&Aを実現した起業家のロールモデルになって、情報発信をしていかなくてはいけないでしょう。M&Aを検討している人がいたら全部話を聞きますし、繋げられるところは全部繋げます。実際にM&Aをした起業家のコミュニティも作っていて、そこでM&Aした後にどういう生き方をしていくのかという情報をナレッジ化しています。

 そういう情報を発信する機会がもっとあれば、大企業にとっても人材流出を避けることができますし、失敗確率を下げることにつながる。スタートアップにとっても大企業と一緒に事業を伸ばしていけるのではないかと考えるようになる。まだそういう情報が足りていない。スタートアップのコミュニティに対する私の貢献はそこにあるのかなと思っています。

(提供:NAKAMOZUイノベーションコア創出コンソーシアム、堺市)

1 2 3

合わせて読みたい編集者オススメ記事

バックナンバー