ORPHE COREとORPHE ANALYTICSの歩容解析が光学式モーションキャプチャー計測と良好な相対的妥当性があることを検証
ORPHEは11月7日、ORPHE ANALYTICSの歩容指標を光学式モーションキャプチャーシステムと比較した精度検証結果を公開した。
モーションセンサーを用いた歩行解析技術は、用いられるセンサーのスペックや装着位置などの違いにより製品ごとに精度が異なるため、研究や臨床現場に用いるには製品の歩容解析の精度が非常に重要となる。
同社では2022年4月から大阪大学大学院医学系研究科「運動器スポーツバイオメカニクス学共同研究講座」に参画し、成人健常人9名の歩行・走行(2~12km/h)を対象に、シューズ内と足背部に装着したモーションセンサーORPHE COREと歩行解析システムORPHE ANALYTICS、および従来的な手法の光学式モーションキャプチャーシステムを用いて歩行解析を行ない、8つの歩容パラメータの相対的妥当性(relative validity)を級内相関係数(ICC)を用いて検証。
本研究の結果から、ORPHE ANALYTICSで算出された多くのパラメーター(ストライド時間、ストライド長、ケイデンス、スピード(シューズ内蔵時)、足の高さ(シューズ内蔵時)、立脚期時間、遊脚期時間、接地角度)が光学式モーションキャプチャーの結果との良好な相対的妥当性(excellent relative validity, ICC > 0.9)を有することを明らかにしたという。
同研究成果はPreprintサーバーに登録され、一般に公開。同社では今後、本検証の精度情報に基づいて運動器疾患の回復過程や治療効果について歩容の切り口から研究を進め、医療分野への貢献を目指すとしている。