2025年には全国どこでも圏内に
注目すべきがSpace Compassが想定する「顧客」だ。プレゼン資料には「モバイル事業者など」という表記がある。
最初に思い浮かぶのは当然のことながら、NTTの完全子会社であるNTTドコモだ。Space CompassがHAPSで飛ばした電波を、NTTドコモユーザーは「ローミング」というカタチで接続できるようになるのかもしれない。
もちろん、NTTドコモ以外のキャリアもローミングする可能性はありそうだが、KDDIやソフトバンク、楽天モバイルが参加するかはかなり微妙と言わざるを得ないかもしれない。
意外と格安スマホを提供してきたMVNOがHAPSを使ったサービスを提供するようになると面白いかもしれない。
HAPSが日本で導入されるには、制度の問題や、実際にどの周波数帯を使うのかといった整理も必要で、総務省で議論が進められている。
Space Compassが「2025年」とはっきりサービス開始時期を明記したということは、総務省との間でのコンセンサスが取れているということなのだろう。
いずれにしても、2025年には「全国100%、どこでもスマホが使える」という時代がやってきそうだ。
この連載の記事
-
第196回
トピックス
F1の裏に“レノボ”あり 500TBのレースデータを高速処理 -
第195回
トピックス
格安スマホ、キャリアより「シンプルで安い」とふたたび注目 -
第194回
トピックス
中国スマホメーカー、日本への攻勢強める 格安折りたたみスマホで勝負 -
第193回
トピックス
ドコモが狙う“スマホの次“ iPhoneから「Vision」の時代へ -
第192回
トピックス
KDDI「povo」世界進出へ “黒子に徹する”新ビジネスとは -
第191回
トピックス
スマホ基地局を安くする ドコモとNECが世界展開する「オープンRAN」とは -
第190回
トピックス
KDDI対ソフトバンク “快適な5G”競争に本気出す -
第189回
トピックス
ドコモはユーザーの期待を裏切らないよう、品質改善に資金をつぎ込んでいくべきだ -
第188回
トピックス
楽天・三木谷氏、モバイルの次は“AI” アマゾンとの違い強調 -
第187回
トピックス
能登半島地震、携帯キャリア“異例”の共同会見 ライバル同士が手を取り合い、復旧活動する時代に? -
第186回
トピックス
ソニーのXRは圧倒的に解像度が高かった アップルと違い、クリエイターに特化した作りに - この連載の一覧へ