メルマガはこちらから

PAGE
TOP

デジタルツインの未来に、3D都市モデルPLATEAUはどう貢献するか

「PLATEAU CONNECT Session 02」レポート

特集
Project PLATEAU by MLIT

1 2 3

クラウド上で点群データを編集/解析
スキャン・エックス株式会社

 スキャン・エックス株式会社は、クラウド型の点群データ処理ソフトウェアを提供している。従来、点群データの処理には、高機能なワークステーションを導入する必要があった。同社のサービスを利用すれば、特別な性能を持たない一般的なノートPCからサービスにアクセスして、点群データの解析ができる。また、解析に必要なソフトウェアやワークステーションを購入する必要がなく、コストを抑えたデータ解析が可能だ。

 デモでは、北海道天塩国上川郡下川町の山林をスキャンしたデータが披露された。ドローンで取得した点群データから、木の高さや直径、本数、座標位置を取得できる。下川町ではヒグマによる被害が起こることがあり、現地での人員を使ったデータ計測には危険が伴うが、同社のサービスを活用すれば、空撮したデータから一本一本セグメントされたデータが得られる。

3Dモデル×IoTデータの計測/解析/提案を一気通貫で
DataLabs株式会社

 DataLabs株式会社は、3Dモデル×IoTデータの計測/解析/提案を一気通貫で行なっている企業だ。

 点群データから3Dデータを作成する場合、座標を合わせる必要があり、その作業をしないと、重なるべき場所が重なっていない、ぼやけたような画像ができ上がってしまう。ところが、同社のソリューションを用いると、ワンタッチで点群データと点群データをマージできる。

 都市空間のような大規模なデータから屋内のデータといった限られた空間まで対応しており、DataLabs田尻氏は「点群処理のツールなどを導入しなくても、低価格で、専門知識がないユーザーでも簡単に3Dモデルが作れる」と話す。

 また同社では、取得した点群データをモデル化し、将来的には施工管理や住民説明にも使っていくことを目指しているという。

 「こうした点群データもモデル化し、PLATEAUの中に埋め込んで、現況の確認や、施工の確認に使い、合意の形成を取りやすく、業務効率をあげてもらうということを考えている」(DataLabs田尻氏)

 またデモとして、PLATEAU上に街路樹を設置し、街路樹の位置による火災発生時の延焼のシミュレーションも披露した。

1 2 3

合わせて読みたい編集者オススメ記事

バックナンバー