RTX 3090 FEに謎の勝利を果たした「F1 2020」
続いては「F1 2020」で検証してみよう。画質は“Ultra High”、アンチエイリアスはTAA、異方性フィルタリングは16Xとした。内蔵ベンチマーク機能を利用し、コース“Monaco”を天候“Very Wet”設定で計測したフレームレートを比較する。
今回の検証ではフルHD〜WQHDにおいてRTX 3090 FEのフレームレートがRTX 3080 Ti FEを下回る結果となったが、理由についてはハッキリとしない。RTX 3080 Ti FEのドライバーの影響の可能性が考えられる。一方、RTX 3080 FEは3080 Ti FEの最大8%程度下に位置しているが、解像度を4Kまで上げないとハッキリ差として認識できるほどの性能差が得られないだろう。
GPUの差を感じにくい「HITMAN 3」
続いては「HITMAN 3」で検証する。画質は最高設定とし、VRAM使用量のセーフガードはオフに設定。内蔵ベンチマーク機能を利用して、ベンチマーク機能に搭載されている“Dubai”および“Dartmoor”それぞれの平均フレームレートを比較する。
このベンチのDubaiでは群衆や布の表現が、Dartmoorではパーティクル表現を酷使するシーンが展開されるが、今回試した3種類のGPUについては、特別これが強いという確信の持てる結果は得られなかった。
4KではRTX 3090 FEが強く、3080 FEが最下位となるのは当然だが、フレームレートの差は小さい。RTX 3080 Ti FEの性能はというと、場合によってはF1 2020と同様にRTX 3090 FEよりやや高いフレームレートを示すこともあるが、ほぼRTX 3090 FEと同等の性能であるといえるだろう。16C/32TのRyzen 9 5950Xを使った関係で、CPU周りがボトルネックになっている可能性がある。
「OUTRIDERS」では4K+DLSSで輝きだす
「OUTRIDERS」では、画質“ウルトラ”に設定、モーションブラーはオフに設定し、DLSSは“パフォーマンス”とした。マップ“古代遺跡”のキャンプから一定のコースで移動した時のフレームレートを「CapFrameX」で計測している。
ここでもRTX 3090 FEと3080 Ti FEの差はほとんどないが、DLSSを利用したことでTensorコア側のボトルネックに引っかかっている可能性がある。どの解像度でもRTX 3090 FEと3080 Ti FEはせいぜい1%しか変わらない。最低フレームレート(1パーセンタイル点)のブレが大きいのは手動計測由来の誤差も入っているので断言はできないが、こちらも同程度といえるだろう。
一方、RTX 3080 FEとの差については、フルHDでは全く差がでないものの、WQHDや4Kでは10%以上の差が出ており、最低フレームレートについても誤差とは言い切れないハッキリとした差が付いている。4Kになると平均フレームレートの差が顕著だ。
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