このページの本文へ

石川温のPCスマホニュース解説 第87回

アップル、手数料高すぎ? 「フォートナイト」開発元が提訴

2020年08月17日 09時00分更新

文● 石川温 編集● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

●アプリ紹介にも手数料が使われている

 また、App Storeでは、ユーザーにアプリをダウンロードしてもらおうと、様々なコンテンツを展開している。どんなアプリがあるのかの紹介や、アプリの使い方や開発秘話などを、編集者が取材し、イラストレーターがイラストを描き、プロカメラマンが撮影するなどして、クオリティの高い記事を作っている。普段、記事を書き、かつて編集者をしていたこともある筆者から見ても、「相当、お金かかっているな」と思わせる充実した記事ばかりなのだ。

 こうした、開発者が苦労して作ったアプリを多くのユーザーに知ってもらうという取り組みにも、30%の手数料は使われている。

 iPhoneが登場する前、パソコンでソフトやゲームを楽しんでいた頃には、家電量販店などに足を運び、パッケージでソフトを買うのが当たり前だった。しかし、ソフト会社としてみれば、ソフトを作るだけでなく、パッケージに詰め、卸業者に渡し、店頭で売ってもらうには相当なコストがかかっていた。しかも、日本のみならず、海外にも販売しようと思えば、さらなるコストが必要で、マイクロソフトやアドビなど限られた大手ソフトウェア会社しか、世界展開はできなかったのだ。

 だが、App Storeができて、環境は一変した。スタートアップ、個人でも、アプリを作れば、すぐにApp Storeで世界中に配信できる。この日本から、世界に向けてアプリを配信して成功を収めた会社、個人も多いはずだ。

 そうした「アプリ経済圏」を作った実績をしっかりと評価する必要がある。

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン