●審査のコストを手数料でまかなっている
例えば、アプリの検証作業。アップルには世界中で毎週10万近いアプリの審査の要請があるという。その審査を開発者がアプリを提出した24時間以内に行なう。ちなみに承認されるのは6割ほどで、4割は小さなバグやプライバシーに関する懸念から却下されている。
検証作業チームは世界中に点在し、24時間体制で、81言語に対応できるよう数百人単位で審査を実施。却下した理由などは、毎週1000件近い電話を開発者にかけて説明しているという。
App Storeで配信されているアプリのうち、84%は無料アプリだ。
もちろん、無料アプリからは審査料などの手数料は徴収していない。無料アプリを作り、配布する場合、アップルにApp Storeを利用する手数料、ホスティング、配信料は不要というわけだ。
つまり、有料アプリの手数料である30%から、全ての審査にかかるコストを負担していることになる。
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