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石川温のPCスマホニュース解説 第61回

通信料金の高止まりにもつながりかねない:

日本でファーウェイを排除するメリットはない

2019年11月26日 09時00分更新

文● 石川温 編集● ASCII

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●逆風も経営状況はそこまで悪くない

 いま、ファーウェイには逆風が吹いている。

 アメリカの禁輸措置によってグーグルなどとの取引が難しくなっているのだ。そのため、9月にドイツ・ミュンヘンで発表された「Mate 30 Pro」に関しては、グーグルのサービスが搭載されていない。11月14日に日本で発表になった「nova 5T」はグーグルサービスに対応しているが、将来的にはどうなるか不透明な状態だ。

 ただ、実際のところ、ファーウェイの経営が厳しくなっているかといえば、現状ではそこまで状況は悪化しているわけではない。

 たとえば、売上を見ても、2019年Q1-Q3では6108億元(約9兆4000億円)と、前年比24.4%増の成長を達成。今年のスマホの売上台数も2億台を突破しており、去年よりも速いペースでの達成だった。

 日本市場でもキャリア向けとSIMフリー向けスマホのシェアで第3位、SIMフリースマホではトップのシェアを誇っている。

 ある格安スマホブランドの幹部は「この状況でもファーウェイ製品はよく売れている」というほどだ。

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