2019年はiPadの転換点になりそうだ:
アップルiPad Pro「Photoshop」登場でパソコン代わりに?
2019年11月08日 09時00分更新
●ARワークフローを確立
もう1つ、iPadについて注目したいのがARです。アドビはビデオ編集系のアプリでVRをカバーし、デスクトップのPhotoshopなどでも3Dを扱えるようにしていますが、いま力を入れているのはむしろARの編集環境の構築です。
アドビは昨年Dementionという3D編集ツールを用意し、今年はAdobe AeroというAR空間での体験デザインをするツールの正式版をリリースしました。しかも、iPadやiPhone向けアプリが用意され、実際にARを体験するデバイスの中でデザインを行うことができるようにしたのです。
iPadはアドビにとって、ARデザインのツールとしての重要度が高いのではないでしょうか。
たとえば、Photoshopでレイヤーつきのイラストを手書きするとします。これをAdobe Aeroで呼び出せば、目の前の空間に自分のイラストをすぐに配置できます。
さらに、タップなどのアクションで動きをつけることもできます。たとえば自分で描いたチョウを画面の中で合成して飛ばす程度であれば、2分で実現できてしまいます。しかも、それをメッセージやAirDropで友人に共有することも。AR体験のデザインが、一挙に身近でカジュアルなものへと変化した瞬間が、今回のAdobe MAXだった、と振り返ることができます。

この連載の記事
-
第321回
トピックス
10万円前後のMacBook その存在は“ワクワク”か、“退屈”か -
第320回
トピックス
アップル「iPad Pro(M5)」、もはや“Mac代わり”になり得る存在に -
第319回
トピックス
ヘンテコな「iPhone Air」の良さがジワジワ伝わってくる。折りたたみモデルの布石としての設計とは -
第318回
iPhone
アップル「iPhone」「iPad」最も注目すべき4つの新機能 #WWDC25 -
第317回
Apple
アップル初のApple Parkでの開発者イベント、初公開の「Loop Building」とは -
第316回
Apple
「Mac Studio」アップルの多様すぎる接尾語について考える -
第315回
Apple
アップル「Mac Studio」登場で生じる、ラインアップへの疑問 -
第152回
Apple
アップル「MacBook Pro」ポート増加は敗北なのか -
第151回
Apple
iPhone分解アートと、Appleが目指す未来 -
第150回
Apple
アップル新型「MacBook Pro」どの構成で買うべきか -
第149回
iPhone
アップル「iPhone 13」4つの魅力 - この連載の一覧へ











