2019年はiPadの転換点になりそうだ:
アップルiPad Pro「Photoshop」登場でパソコン代わりに?
2019年11月08日 09時00分更新
●IllustratorにもiPad版
2019年のAdobe MAXで驚かされたのは、Photohsopより古い歴史を持つIllustratorも、iPad版を開発中であることが明らかになった点でした。
Illustratorはパスと呼ばれる自在に編集できる線や、テキストを配置し、紙のレイアウトや、イラストを作成するためのアプリケーションです。ポスターや書籍の表紙などに多く使われていて、ロゴ作成などを含む、より精密なデザイン作業には欠かせないツールでした。
iPad向けIllustratorでは、カメラで取り込んだ紙のスケッチから、精密で編集可能な曲線を読み取る機能を備えるなど、iPadならではの活用方法が示されました。手書きスケッチの精密なデジタル化に、会場にいるクリエイターから驚きと歓喜の声が上がったのが印象的です。
アドビは各製品に「Adobe Sensei」とブランドされた機械学習を生かした機能を展開しています。そのゴールは、時間を膨大に消費していた「タスク」を瞬時に済ませ、よりクリエイティブな作業に時間が避けるようにすることで、近年クリエイターから熱い支持を得てきました。
iPad版のIllustratorでも、その要素を色濃く反映しており、パスの精密な抽出のほか、簡単にパターンのデザインを作成できる機能のデモが注目を集めました。
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