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IFA NEXTで欧州ハードウェア・スタートアップの最先端を見た!

特集
IFA 2019レポート

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心を健康に保つ光スマートグラス「リュミネット」

 ベルギーのリエージュから出展するLucimedが出展していた「Luminette(リュミネット)」は、光セラピーを目的としたスマートグラス。メガネの上にもかけることができる。

ベルギーのスタートアップが開発した「リュミネット」

 毎日、20~45分間装着して青系統の光を浴びて過ごすと、4~5日後から効果が表れるという。効果はスリープサイクルの改善、気分高揚、トラベラーの時差ボケ解消、そして日照時間が短い北欧州ならではの「冬の季節性うつ」からの脱却が期待できるそうだ。ベルギーでは医療機関にも安全性を認定されたウェアラブルデバイスで、2016年から発売してもう3代目の製品になるという。ヨーロッパではアマゾンから229ユーロ(約2万7000円)で購入できる。

光を浴びて心をリフレッシュできる。筆者も時差ボケ解消にぜひ1台欲しいと思った

野菜やハーブを必要なだけ育てて食べる「ヴェリタブル」

 ヨーロッパでまた自然保護への意識が急速に高まっている。以前からフランス政府はスタートアップの支援に積極的だが、最近はエコフレンドリーなアイデア、発明への投資が特に盛んに行われているようで、食生活や空気質の改善、CO2の削減に貢献する自転車や電動モビリティに関連するスタートアップも続々と誕生しているようだ。

小規模なホームガーデニングが楽しめる「ヴェリタブル」

 IFA NEXTに出展していたVeritable Potagerはスマートプラント「Veritable(ヴェリタブル)」を開発・販売している。VeritableのネーミングはVegetable(野菜)とフランス語の“真実の”という意味を掛け合わせているそうだ。

 少量の野菜やハーブを自宅で育てて、自分が食べるぶんだけを消費するエコなフードライフを実現するインドアガーデニングが、いまヨーロッパで流行っているという。ヴェリタブルはココナツファイバーで作られているという、植物の種と肥料がセットされているカートリッジを本体に装着して、タンクに水を補充。植物の生育を促すライトをあてるだけで、冬の間も定期的に植物を収穫して楽しめるという。

カートリッジに種と肥料が装填されている。本体に水を足して、光を当てるだけで植物が簡単に育ってくれるそうだ

 専用モバイルアプリから育て方のアドバイスを参照したり、生育状態を画像とともに比較しながら収穫時期を把握できる。本体の価格は259ユーロ(約3万円)。植物のカートリッジは種類にもよるが、4~8ユーロ前後で販売されている。

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