第10世代Core「Ice Lake」と「Core i9-9900KS」が登場のインテル基調講演
2019年05月29日 13時45分更新
米インテルは5月28日、台北で開催中のCOMPUTEX TAIPEI 2019で基調講演を開催した。インテルの上席副社長 兼 クライアント・コンピューティング 事業本部長 グレゴリー・ブライアント氏が登壇。「第10世代インテルCore」を始めとする、同社の最新プロセッサーについて解説した。
ブライアント氏は冒頭で、1971年に同社が発売したマイクロプロセッサー「4004」を見せ、「1971年はレッド・ツェッペリンがロックの名盤をリリースしたり、ディズニーワールドが誕生したりするなど、大きな革新が起こった年。同じようにインテルはテクノロジーのブレイクスルーとイノベーションを提供してきた」と話す。
さらに「現在はデータ中心の時代で、世界中のデータの90%が数年で作られている。ただ実際に意味ある価値を生み出すための分析に使われているのは、その2%だけ。インテルはあらゆる場所や人々、企業の手に新しいタイプのコンピューティング能力を提供したい」と、集めたデータの解析や利用のため、人が使うデバイス側、つまりエッジ側の処理能力が重要視されているという。
リモートワークに優位な第9世代インテルCore vPro
続けて、ブライアント氏は企業向けのPCに搭載される「第9世代インテルCore vPro」を発表。「最近の調査では86%の人が、PCでのリモートワーク時にもっとも生産性が高くなるという結果が出ている。またミレニアム世代の42%は、リモートワークなどの技術がない会社では働きたくないと回答している」とし、リモート管理などの機能を搭載したvProシリーズの優位性をアピール。vProとしては初のCore i9を始めとして、第9世代インテルCore vProには14のSKUが用意されているとのこと。
さらにモバイルとワークステーション向けの「Xeon Eシリーズ」の最新モデルもアナウンス。こちらも同じく14のSKUが用意されており、vProや128GBのDDR4-2666ECCメモリーに対応。最上位モデルは8コア/16スレッド(3.7GHz/5GHz)となっている。第9世代インテルCore vProおよびXeon Eシリーズの最新モデルは5月28日からリリースされる。
この連載の記事
-
第56回
PCパーツ
COMPUTEX 2019で見つけたイカすパーツとヘンなもの -
第55回
PCパーツ
GIGABYTEだけじゃない! COMPUTEXで見たPCIe 4.0対応SSD -
第54回
ケース
200mmファン搭載など奇抜なPCケースで勝負をかけるENERMAX -
第53回
PCパーツ
ECSがAmazon Alexa内蔵の小型PCを発表、Comet Lakeを採用 -
第52回
ケース
Sharkoon、アドレサブルRGBファン3基搭載の格安PCケースをCOMPUTEXで展示 -
第51回
ケース
V8エンジン型PCケースで度肝を抜くAntec -
第50回
PCパーツ
CorsairがDIY水冷市場に参入 COMPUTEXで実機を展示 -
第49回
ケース
2つの使い方ができるPCケースなどギミック満載の新作を展示するLian Li -
第48回
デジタル
ViewSonicがType-C接続の液晶や4Kプロジェクターを展示 -
第47回
PCパーツ
今年のSilverStoneは注目の新製品が目白押し! -
第46回
ケース
Antecが人気シリーズの新作ケースをCOMPUTEXで展示 - この連載の一覧へ