Antecは、COMPUTEX TAIPEI 2019に合わせて、例年通りGrand Hyatt Taipeiにプライベートブースを構えていた。発売が待たれる注目のPCケースはすでに記事にしているが、会場にはもう1つ度肝を抜くPCケースが存在していた。それが自動車のV8エンジンを模した「GTR」だ。
誰もがこれを見て「製品化の予定はないコンセプトモデル」あるいは「有名Modderが制作したMod PC」だと思うだろう。筆者もそう思ったのだが、担当者いわく「量産を前提に開発しているモデル」だというから驚きだ。
ただし、パーツの組み込みが非常に難しく、一般ユーザーには難易度が高すぎて完成させるのは無理とのこと。誰でも組めるように解決策を検討してるが難航しており、この形状を維持したままでの製品化はほぼ絶望的だそうだ。う~ん残念。ぜひ解決策を見つけて販売してもらいたいところだ。
エンジンの片側に電源ユニットとビデオカードを搭載、もう片方にマザーボードを搭載している。レイアウトとしてはDEEPCOOLの三ツ星型PCケース「TRISTELLAR」に酷似している。 ストレージのたぐいは見当たらなかったが、おそらくマザーボードのM.2スロットにSSDが接続されていると思われる。
ビデオカードとマザーボードの裏側、つまりエンジンのV字部分には、ラジエーターが搭載されており、これ自体がエンジンとしてのデザインの一端を担っている。

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