最新パーツ性能チェック 第257回
GTX 1060 3GBに肉迫するTuring GTXのエントリークラス
GeForce GTX 1650とGTX 750 TiからGTX 1060までの歴代GPUを比較
2019年04月29日 18時45分更新
「Rainbow Six Siege」ではGTX 1060 3GBのやや下
ここから先は実際のゲームベースの検証となる。まずは描画負荷の軽めな「Rainbow Six Siege」(以下、R6S)だ。画質はプリセットの「最高」をベースに、レンダースケールを「100%」(デフォルトでは50%)に設定し、内蔵ベンチマーク機能で計測した。結果はいくつか提示されるが、ベンチマークシーケンス全体のパフォーマンスを見るために「総合」の値のみを比較する。
解像度はいつも通りフルHD(1920×1080ドット)、WQHD(2560×1440ドット)、4K(3840×2160ドット)の3通りで検証しているが、GTX 1650でWQHDや4Kは性能的に無理難題であることは言うまでもない。ゲームの性能をパッと知りたければフルHD時のみのテストだけチェックし、ビデオカードそのものの性能限界などを見たければWQHDや4Kもチェックするのをオススメする。
R6Sは今年で発売から3年以上経つ息の長いゲームだ。GTX 1650はGTX 1060 3GBより下回ってしまっているものの、フルHD時で平均フレームレートは93%程度と非常に良好な結果を出せている。GTX 1050 Ti以下の旧世代x50番台GPUに対しても、140~251%という大差を付けて勝っている点にも注目したい。
特にx50番台で最低フレームレートが60fps以上をキープできているのはGTX 1650より上であることを考えれば、GTX 950やGTX 750 TiユーザーがGTX 1650に乗り換える意義はかなり高いだろう。なお、GTX 1060 3GBはギリギリ60fpsを割っているが、R6Sのベンチマークで最低フレームレートはかなり揺れるので、GTX 1060 3GBも十分OKを出せるレベルであると言える。
「Apex Legends」はGTX 1060 3GBに肉迫
続いては描画負荷が軽めのFPSゲーム代表として「Apex Legends」で検証する。画質関係はすべて一番重くなるように設定。トレーニングステージ内の一定のコースを移動する際のフレームレートを「OCAT」で計測した。
ここでもGTX 1650はGTX 1050 Tiの上、GTX 1060 3GBよりやや下程度のポジションだが、その差は極めて小さい。最低フレームレートでは上回っており、ややOCでブーストされているとはいえ、x50番台のGeForceでこの性能が出るというのは驚きだ。WQHDや4Kだと平均フレームレートでもGTX 1060 3GBを超え始めるのは、Turingの利点もあるがVRAM搭載量の違い(3GBか4GBか)によるものと推察できる。

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