高まる早期プログラミング教育に向けた展覧会開催

　来年度以降、小学校で必修化されるプログラミング教育。それを受けて、習い事としてのプログラミング教室も数多くなり、小さなお子さんを持つ親の関心も非常に高くなっている。IT×ものづくり教室「LITALICOワンダー」が開催しているワンダーメイクフェスも年々規模が拡大し、5回目となる「ワンダーメイクフェス5」は日本科学未来館にて2月9日と10日の2日間にわたって開催された。

　会場では最新テクノロジーに触れられる展示やワークショップの開催、子ども達による作品の発表会、応援企業による体験コーナーなど、さまざまな展示が行なわれた。今回は、ものづくりの最先端に触れるテクノロジーゾーンに出展した企業の展示の様子をフォトレポートとしてお伝えする。

会場となった日本科学未来館

ワンダーメイクフェス5

多くの家族連れで賑わったテクノロジーゾーン

遊びながらプログラミングを学べる製品が多数展示

　ソニー・インタラクティブエンタテインメントのtoioは、一昨年の東京おもちゃショーで発表された、体感型トイ・プラットフォーム。キューブ型の小さなロボット2台の位置をセンサーで検出し、その動きをプログラミングして、インタラクティブな遊び方ができる。

ビジュアルプログラミングでロボットの動きをプログラミング

片手で操作できるリング型のコントローラーで直感的に操作することも

プログラミングの基本要素が身につく冒険絵本「GoGo ロボットプラミング」は係員が丁寧に指導していた

　GROOVE Xは、昨年12月に予約受付を開始したロボット「LAVOT」を展示。家の中で行動できる範囲を自分で地図化したり、人の顔を覚えてなついたりと、家族の一員としてのロボットだ。展示ではやはり女の子に人気があった。

家族型ロボット“LAVOT”

スキンシップを好むロボットで、かわいがってくれる人になつくなど成長していく。個体ごとに性格も分かれる

　デジカはRPGツクールの体験ができる展示を行ない、子ども達が街作りに挑戦していた。それぞれの感性で作られた街は現代とファンタジー世界のマップとして組み合わせ、大きなマップが完成していた。

子ども達が作ったマップを組み合わせて大きなマップを作る

体験している子ども達は一心不乱にマップ作り

各企業が展開するキッズ向けプログラミング製品が集合

　このほか、テクノロジーゾーンには木星ルームと土星ルームがあり、土星ルームでは実際に遊べる製品が多く展示されていた。

Microsoft Surfaceを使ったビジュアルプログラミング展示

LITALICOワンダーの生徒たちが作ったプログラムも遊べるようになっていた

LEGOのロボットプロミングキット「WeDo 2.0」

イーケイジャパンの「KOROBO2」。線に沿って進む、障害物を検知するといった動きを自分で作ることができる

イーケイジャパンのPIECEは、さまざまなモジュールを組み合わせることで、アイデアを形にできるツール

キッズスターのごっこランドは子ども向けの知育アプリ。遊びながら職業体験ができる

KORGはゲーム感覚で音楽制作ができるKORG Gadgetを展示。Nintedo Switch用もある

　Unityゾーンでは、小学生から高校生が作った作品を展示し、多くの子ども達が実際にプレーしていた。

Unityインターハイでの受賞作品を体験できた

Unityを使ったプログラミング体験も

　ワンダーゾーンでは、LITALICOワンダーの教室の紹介や、ゲームやロボット作り体験を行なっていた。

ロボットに動きをつけるプログラミングを行なう様子

Scratchを使ったプログラミングワークショップの様子。30分ごとのワークショップは毎回満席となっていた