最新パーツ性能チェック 第253回
GTX 1660 TiにGTX 1060 6GB版/3GB版、GTX 960 2GB版と比較
GeForce GTX 1660登場、3万円台前半Turingのコスパを検証
2019年03月14日 22時00分更新
「Shadow of the Tomb Raider」はフルHDで平均65fps
定番重量級ゲームとして消費電力テストでも使った「Shadow of the Tomb Raider」(以下、SotTR)でも試そう。DirectX 12モードを利用し、画質は「最高」、アンチエイリアスは「TAA」とした。内蔵ベンチマークモードで計測する。
ここまであえてGTX 960には言及しなかったが、さすがにMaxwell世代の廉価版ミドルとの性能差は圧倒的だ。VRAMが2GBと少ないせいもあって、どのゲームでもフルHD&最高画質ではかなり辛い。Apex Legendsでも平均60fpsに到達できない。今どきのゲームで遊ぶなら、そろそろMaxwell世代は卒業しよう。
SotTRでもGTX 1660のほうが2倍半~3倍のフレームレートを出せる。GTX 1060はGTX 970のやや上だったという経験則を踏まえると、GTX 950~970までのユーザーならGTX 1660への乗り換えで大幅な性能向上を実感できそうだ。
「Battlefield V」はフルHDで60fpsをキープ
次に試すのは「Battlefield V」(以下、BFV)だ。DirectX 12モードで、DXRやHDRは無効とし、プリセットの「最高」をベースに垂直同期や先行フレームレンダリングも切った設定を準備。シングルプレイヤー用キャンペーン「ティライユール」の2番目のステージ「平等」を利用し、一定のコースを移動した際のフレームレートを「OCAT」で測定した。
DXRが無効でもVRAM使用量が非常に多いため、WQHDより上の解像度では、VRAMが3GB版以下のGPUはまったく動けない状態になる。画質を落とせばよいだけの話だが、高画質プレイ前提ならVRAM容量は6GB以上ないと辛いということがわかる。
GTX 1060 6GB版でもフルHDならそこそこ動けるが、60fps維持を考えれば、GTX 1660がボーダーライン。可能ならGTX 1660 Ti以上が好ましいといったところだろう。

この連載の記事
-
第473回
デジタル
Ryzen 7 9800X3Dと9700Xはどっちが良いの?! WQHDゲーミングに最適なRadeon RX 9060 XT搭載PCの最強CPUはこれだ! -
第472回
sponsored
触ってわかった! Radeon RX 9070 XT最新ドライバーでFPSゲームが爆速&高画質に進化、ストレスフリーな快適体験へ -
第471回
デジタル
8TBの大容量に爆速性能! Samsung「9100 PRO 8TB」で圧倒的なデータ処理能力を体感 -
第470回
デジタル
HEDTの王者Ryzen Threadripper 9980X/9970X、ついにゲーミング性能も大幅進化 -
第469回
デジタル
ワットパフォーマンスの大幅改善でHEDTの王者が完全体に、Zen 5世代CPU「Ryzen Threadripper 9000」シリーズをレビュー -
第467回
デジタル
Radeon RX 9060 XT 16GB、コスパの一点突破でRTX 5060 Tiに勝つ -
第466回
デジタル
Radeon RX 9060 XTは6.5万円でVRAM 16GBのお値打ちGPUになれたか? -
第465回
デジタル
遅れてやってきたPCIe5.0 SSDの大本命、リード14GB/秒超えのSamsung「9100 PRO」を実機レビュー -
第464回
デジタル
Radeon RX 9070シリーズの仕上がりは想像以上だったことがゲームベンチでわかった -
第463回
デジタル
Ryzen 9 9950X3Dは順当進化。3D V-Cache搭載Ryzenの最強モデルだがクセありな部分はそのまま -
第462回
デジタル
RTX 5070の足を止めた「Radeon RX 9070 XT/ 9070」レビュー - この連載の一覧へ











