最新パーツ性能チェック 第236回
Core i9-9900K、Core i7-9700K、Core i5-9600KをRyzen 7 2700Xにぶつける
物理8コアの9900K&9700Kは真のRyzenキラーになるか!?第9世代Core全3モデルを徹底ベンチマーク
2018年10月19日 22時00分更新
PUBG配信プレイでも圧倒的存在感の第9世代Core
次はPUBGこと定番バトルロイヤルゲーム「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」のフレームレート比較だ。画質は“ウルトラ”とし、マップ“Erangel”におけるリプレイデータ再生時のフレームレートを「OCAT」で計測する。
CPU負荷はかなり軽いほうのゲームだが、フルHDテストにおける平均フレームレートは1位のCore i9-9900Kと最下位のRyzen 7 2700Xでは20fps以上も差が出ている。また、PUBGでも解像度がWQHD以上になれば差が縮まる点はこれまでの検証ゲームタイトルと変わらない傾向だ。
同傾向の結果が続いていささか食傷気味なので趣向を変えて、PUBGの裏にプレイ動画の録画&配信という要素を追加した“メガタスク”状況でのパフォーマンスもチェックしてみた。配信ツールは「XSplit Broadcaster」とし、Twitchへ8000kbpsで配信、ローカルへの録画は“Very High”設定とした。PUBG側の条件は前テストと同じにしている。
プレイのみの時と比べてガッツリとフレームレートが落ちたわけだが、それでもフルHD時はCPUのパワー差がそのまま反映されている。ただし、ここでも論理コアもL3キャッシュも多いCore i9-9900Kは、Core i7-9700Kに対して明確なアドバンテージを出せていない印象だ。
ここで軽くCPU内蔵GPU使用時のパフォーマンスもチェックしておこう。「3DMark」と「ファイナルファンタジーXIV:紅蓮のリベレーター」公式ベンチマーク(以下、FF14ベンチマーク)で検証。CPU内蔵GPUの性能に合わせ、FF14ベンチマークの画質は“標準品質(ノートPC用)”とし、テスト解像度も控えめにしている。CPU内蔵GPUを持たないRyzen 7 2700Xは計測対象から外している。
負荷の軽い状況では上位のCPUほどスコアーが伸びているが、これはCPU側のクロック増に反応したにすぎない。第8世代Coreと第9世代CoreにおけるCPU内蔵GPUはGPUの最大クロックに至るまでまったく同じなのである。
この連載の記事
-
第455回
デジタル
「Ryzen 7 9800X3D」が最強ゲーミングCPUであることを証明する -
第454回
デジタル
性能が最大50%引き上げられたSamsung製SSD「990 EVO Plus」は良コスパSSDの新星だ -
第453回
デジタル
性能も上がったが消費電力も増えた「Ryzen 7 9800X3D」最速レビュー、AI推論の処理速度は7800X3Dの約2倍! -
第452回
自作PC
Core Ultra 200Sシリーズのゲーム性能は?Core Ultra 5/7/9を10タイトルで徹底検証 -
第451回
自作PC
Core Ultra 9 285K/Core Ultra 7 265K/Core Ultra 5 245K速報レビュー!第14世代&Ryzen 9000との比較で実力を見る -
第450回
デジタル
AGESA 1.2.0.2でRyzen 9 9950Xのパフォーマンスは改善するか? -
第449回
デジタル
Ryzen 9000シリーズの性能にWindows 11の分岐予測改善コードはどう影響するか? -
第448回
デジタル
TDP 105W動作にするとRyzen 7 9700X/Ryzen 5 9600Xはどの程度化ける? レッドゾーン寸前を攻める絶妙な設定だが、ゲームでの効果は期待薄 -
第447回
デジタル
Zen 5とTDP増でゲーム性能は向上したか?「Ryzen 9 9950X」「Ryzen 9 9900X」の実力チェック -
第446回
デジタル
「Ryzen 9 9950X」「Ryzen 9 9900X」は“約束された”最強のCPUになれたのか? ベンチマークで見えた利点と欠点 -
第445回
デジタル
「Ryzen 7 9700X」「Ryzen 5 9600X」のゲーミング性能はゲームキングRyzen 7 7800X3Dに勝てる? - この連載の一覧へ