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日本のビジネス市場の要望を取り入れて不満をなくすことがVAIOとしてのものづくり

日本の品質を維持するために実践していること

2017年03月17日 11時00分更新

文● 飯島範久 聞き手●ASCII

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安曇野フィニッシュとは何か

――VAIOのこだわりでもある安曇野フィニッシュについて詳しくお聞かせ下さい。

花里 弊社の場合完全日本で生産しているVAIO Zと、海外で生産しているその他の製品があります。ソニー時代は、海外で生産したものは、港についてそのまま倉庫に入り、出荷されておりましたが、VAIOになって品質問題が発生したら吹っ飛んでしまう会社の規模になりましたので、そのようなことはぜったい起こせません。そのため、いったん安曇野工場へ送り、一度分解して外観チェックもしながら、パーツの組み上げやソフトの導入などをし、最終的に問題ないことを検印して出荷するようにしました。実際安曇野工場で不良品を見てもらうとわかりますが、素人目には分からないレベルの不良を弾いております。

安曇野工場での外観検査と内部点検の様子

――先ほど約1万台の導入をしたとのことですが、OSのイメージだったりアクセサリーだったり、納入時の箱だったりといったキッティングのノウハウはどうされていますか?

花里 安曇野工場はソニー時代から長い歴史がありますが、最終の工程とは別にキッティングラインがありますし、製造工場ですので、輸送方法なども含めてお客さまの要望にできるだけ沿うようにやらせていただきます。また、通常われわれのラインアップにないような製品、スペックなどを含めてお客さまの要望に合わせて仕立て上げることもあります。

働き方をITの力でサポートしていきたい

――ワークスタイルの変革という点ではいかがでしょう。

花里 いまVAIO Phone Bizのセールスの中で、いちばん話題になっているのがその点です。企業のトップの方々とお話すると、働き方改革の検討を始めているとおっしゃいます。そのときに、在宅勤務(テレワーク)だとか、どこでも仕事ができるモバイルスタイルを確立したいとおっしゃるので、VAIO Phone Bizを使って、Continuum機能で自宅のPCに会社から貸与されたPhoneをつなげて、会社とつながっているのはPhoneだけで、そういう仕事のスタイルもあるのではないかと提案しています。パソコンを貸与するのはコストがかかるので、Phoneの活用を検討される企業も増えてきています。

VAIO Phone BizによるContinuumによる接続例

――VAIO株式会社になって3年目になりますが、いちばん変わった部分はどこでしょう?

花里 ものづくりの概念は変わりませんが、しっかりとお客さまの要望を聞き入れて、しかも自分たちが満足のいく商品をつくっていくようになると、1段階ステージアップした感じになりますね。

――これまでどういった要望が多かったのですか?

花里 VGA端子を付けるとか、LAN端子を付けるとか、タッチパッドのボタンはあったほうがいいといったところですね。このことで、デザイン的には若干厚くなってしまいますし、デザイナーはむき出しの端子を嫌がったり、部品点数も増えたりもしますが、キーボードの静音性やインターフェースにまつわる部分はとても気を使っており、ストレスに感じないよう心がけております。昔は、カーボンを使ってより軽くしようとしていましたが、実はカーボンは丈夫な素材ではあるものの、しなってしまうのでお客様が弱く感じてしまうケースもあります。いまは強化プラスチックとマグネシウムを使うことで、より剛性感を高めています。そういったところまでこだわってつくっています。

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