湾曲ウルトラワイド液晶がアツイ!
今注目を集めている液晶と言えば、シネマスコープ(シネスコ)サイズのアスペクト比21:9(シネスコは正確には2.35:1比)を採用する湾曲ウルトラワイド液晶でキマリ。
高精細かつフルHDの4倍の作業スペースを備え、5万円程度から選べるようになった4K液晶も注目度大だが、OSの設定を変えないと文字が小さすぎて、使用シーンによってはいまひとつ快適とは言いがたいこともある。
そんななか注目度が大幅にアップしたのが、フルHDやWQHD(2560×1440ドット)よりも広い表示スペースを備え、映画やゲームの没入感を高める湾曲パネルを採用したウルトラワイド液晶だ。
日常用途はもちろん、複数資料を見ながらレポートを書くといったビジネス用途や写真・動画の編集などの作業効率を向上。さらに映像に包み込まれるように映画とゲームを楽しめる。
ゲーマーが注目し、人気急上昇
アスペクト比21:9のウルトラワイド液晶は、16:9のフルHDが主流の2012年に、LGエレクトロニクスから登場。フルHDや広々作業スペースを確保できるとあって、注目を集めたものの、あまり普及したとは言えなかった。
しかし、LGエレクトロニクスは2014年8月に、中央がわずかに窪んでいる湾曲パネルを採用した、湾曲ウルトラワイド液晶を発表。
「NVIDIA G-SYNC」と異なり、専用基板のコスト不要で対応できるディアリングや遅延の発生を抑えるAMD独自ディスプレー同期技術「AMD FreeSync」の登場が追い風になり、16:9液晶と同じように高リフレッシュレート駆動をサポートするゲーミング向けも登場した。
ゲーミング向け液晶に力を入れているBenQやAcer、ASUS、Dellといった主要メーカーが湾曲ウルトラワイド液晶を投入し、ラインアップが充実している。
価格は6万~19万円程度。4K液晶が5万円程度になっていることを考えるとかなり高価だが、購入満足度は大。そんな湾曲ウルトラワイド液晶を徹底紹介していこう。
湾曲ウルトラワイド液晶選びをマスター
主要メーカーから登場している湾曲ウルトラワイド液晶。ここでは選ぶ際のチェックポイントを簡単に説明していこう。
曲面の見え方は実機確認がマスト
まずはパネルのR値(曲線半径)。スペックに掲載されていないメーカーも多いので、実機確認が必須だが、R値は大きいほど緩やかで、3800Rの製品は慣れが不要でサクッと使えた。しかし、緩やかとは言え曲面になっているので、横線は湾曲して見えることも。CADなどを行なう人は要注意だ。
日常用途も映画やゲームなどには湾曲パネルが全面的にオススメだが、従来液晶と同じ平面パネルを採用したウルトラワイド液晶もある。同じ解像度、インチの湾曲パネル採用モデルと比べて、数万円安価になっており、2万円台から購入可能だ。
ちなみに、レノボからはアスペクト比16:9のフルHD27インチ湾曲VAパネルを採用した「Lenovo Y27g RE カーブドゲーミングモニター」も登場している。
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