横広々な解像度は2種類から選ぶ
続いては用途や使い勝手への影響度が大きな解像度。アスペクト比21:9が示す通り、フルHDやWQHD液晶の横のみを伸ばした横広になり、現状は2560×1080ドットと3440×1440ドットの2種類の解像度がある。
個人的には表示領域がグッと広がり、映画、ゲームの没入感と日常用途での“ながら”作業の快適度が満点だった3440×1440ドットをオススメしたいが、2560×1080ドットでも、フルHDと比べて横640ドット分横が広がり、映画やゲームの没入感は良好。
もちろん、FPSやMOBAゲームでは左右320ドット分表示範囲が増えるので、フルHD液晶では見えなかった左右の敵をいち早く見つけることが可能だ。
また、2560×1440ドットの製品には、最大200Hz(定格は144Hz)の高リフレッシュレートに対応するAcer「Predator Z35」があるので、FPSゲーマーは要注目だ。
映像ソース16:9のゲーム・映画視聴は
注意点が多め!
ここからは、ウルトラワイド液晶の醍醐味となるゲームや映画を満喫するためのポイントをまとめて語っていこう。
ヌルヌル描画でのPCゲーミングのキモとなる高リフレッシュレートだが、ゲーミング向けをうたっているモデルの多くはAMD FreeSyncまたはNVIDIA G-SYNCのどちらかをサポート。
対応GPU搭載のビデオカードと組み合わせることで、ティアリング少ない表示や60Hzを超える高リフレッシュレートでのゲーミングが可能になっている。
いずれの機能も使用するには液晶とビデオカードをDisplayPortで接続する必要があるが、同技術に対応したGPUを採用したビデオカードなら、DisplayPortを装備しているので、問題ない。
液晶選びに直接は関係ないが、ウルトラワイドでのPCゲーミングで、忘れてはならないのがゲームの対応。国内外のPCゲーマーの心を一定数掴んでいるだけあって、最新ゲームは対応していることが多いが、MOD導入や設定ファイルの書き換えが必要なゲームもある。もちろん、16:9でしかプレイできないゲームもある点は覚えておこう。
ただ、製品と使用シーンによってはハマることもある。それが解像度3440×1440ドットのNVIDIA G-SYNCをサポートするモデルで、複数PCを接続する場合だ。
16:9のNVIDIA G-SYNC対応液晶も同じだが、入力端子はDisplayPort1.2×1とHDMI1.4×1のみになっているため、HDMIで3440×1440ドットを表示した場合は、リフレッシュレートは50Hzになる。
高消費電力なゲーミングPCと日常用途のメインPCを分けている、または筆者のようにメインPCがMacで、ゲーミングPCは別。その上、メインPCで「SmoothVideo Project (SVP)」を使って動画をヌルヌルの60fps化して見たいという人は、限りなく少ないとは思うが……。
なお、PCは1台だが家庭用ゲームを接続したい人は多いだろうが、家庭用ゲーム機は16:9(4:3)表示が基本になっている。そのため液晶解像度が2560×1080ドット、3440×1440ドットいずれの場合でも表示は上下や上下左右に黒帯の入った1920×1080ドット表示になるが、リフレッシュレートは解像度が下がった分、60Hzで表示される(液晶の仕様には“HDMI AV:50-61Hz”などと記載されている)。
もちろん、ゲーム機でウルトラワイド画面全体で楽しめないわけではないのだが、そのためには16:9の映像ソースを21:9に拡大して表示する機能を液晶が備えている必要がある。
この機能を持っていない製品も多いため要注意。家庭用ゲームに限らずウルトラワイド非対応のPCゲームや、Blu-ray Disc・DVDを視聴する際にもこの機能は有用なので、製品選びの際は実機やメーカーのウェブサイトに公開されているマニュアルなどで、機能の有無を確認しよう。
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