デルの34型ディスプレー「U3415W」の最大の特徴は、ディスプレーそのものが緩く湾曲していること。ディスプレーといえば平らな板状のもの、という常識を覆してくれる製品だ。単純に大きく高解像度になっただけではない、特徴的な曲面ディスプレーを試用してみた。
なお、今回は映像出力用にデルのワークステーション「Precision T3610」を利用している。
34型21:9の迫力と迫ってくる曲面ディスプレー
「U3415W」はWHQD解像度、という書き方をされているが、その解像度は3440×1440ドット。2560×1440ドットのWQHDよりもさらに横方向に広く、4Kに準じる高解像度ということになる。縦横比は21:9。34型ということもあり、デスクに置くと視界いっぱいにディスプレーが広がる。複数ウィンドウを表示しながら作業するような使い方にも向いている。
ディスプレーが湾曲していることは、本体上部から見るとよくわかる。パネルを伏せてみると、真ん中が浮き上がる。
極端に横長であり、その両端が自分に近くなるようにせり出している。ブラウジングやドキュメント作成など、動きの少ない状態では「なんとなくいつもと違う」という程度の感覚だが、映像を表示するとかなり迫力を感じた。
ユーザーが軽く首を振るだけで、画面端も中央と同じような距離で見れるメリットもある。大型ディスプレーだと視線移動の距離が長く、表示位置によって焦点距離が変わるため疲れるという人もいるが、「U3415W」は大きなわりに楽に見れる。視野角が垂直178度、水平172度と広いこともあり、端の方も見やすい。
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