IFA 2016レポート 第14回
Xシリーズのフラグシップは、5.2型でも持ちやすい
新フラグシップ「Xperia XZ」をX PerformanceやZ5と比べてみた
2016年09月03日 10時00分更新
ドイツ・ベルリンで開催中の「IFA 2016」で、ソニーモバイルがついに公開した、Xシリーズの最新モデル「Xperia XZ」および「Xperia X Compact」。
今回はIFAのソニーブースでは実機の展示が行われていたので、ハイエンド機「Xperia XZ」のファーストインプレッションをお送りします。
Xシリーズのコンセプトを基にした新世代ハイエンド機
「Xperia XZ」という名前を聞いて、「Xperia Xシリーズとはなんだったのか」「Xperia Zの復活か」など、さまざまな感想があったかと思います。改めておさらいするとXperia XZは、Xシリーズのハイエンドモデル。Xperia XシリーズはデュアルSIM版の有無などを省けば3ライン6モデル。
まずは、「XAライン」。SoCにMediaTek製を採用するなど、ローエンド端末となっており、購入時のコストを抑えたい人向けです。現在「Xperia XA」「Xperia XA Ultra」があります。
つづいて「Xライン」。こちらはミドル~ハイミドルレンジと呼ばれるタイプの製品で、価格は抑えたいけれど、スペックもある程度欲しいという人向け。「Xperia X」がベースで、今回発表された小型機「Xperia X Compact」と日本で既に発売中で、最上位のCPUや防水防じん仕様を追加するなどの強化版「Xperia X Performance」の3モデルがあります。
そして、今回発表された「Xperia XZ」がハイエンドモデルの「XZライン」。Xperia Xシリーズ全体のコンセプトである、人に寄り添うような使いやすさ、賢さなどをコンセプトに、最新技術がふんだんに盛り込まれている端末に仕上がっています。
カラーバリエーションはミネラルブラック、プラチナ、フォレストブルーの3色。Xperiaで青系色復活と言うことで、往来のファンの注目を集めていますが、今回の青系でありグローバルでのメインカラー「フォレストブルー」は非常に深みのある色合いで、青黒いイメージ。同社によれば、ビジネスパーソンが身につけるようなフォーマルかつスマートさをイメージしているとのこと。
前述のとおり、Xperia Xシリーズは「人に寄り添うような端末に」というのがコンセプト。XZでそれが最もいい形で表れていると感じたのは、ついにUSB Type-Cを採用している点。
今年は従来のmicroUSBから両面挿しのUSB Type-Cの移行期。microUSBの端末とType-Cの端末を混在させて持っているとケーブルをたくさん用意しておく必要があり面倒。これから買うならUSB Type-C対応は必須です・
また、持ちやすさ、ホールド感はディスプレー面の2.5Dガラスおよび、背面のラウンド形状によるもの。2.5Dガラスのなんともいえない未来感はXperia X Performanceでも体感できますが、XZでは「ループデザイン」という考え方により、正面と背面がだ円でつながっているような印象で、さらに一体感のある外観になっていると言えます。

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