得意なことをやり取りできるマーケット「ココナラ」を体験してみた
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文章の赤入れを出品してみる
今度は、売る側にチャレンジ。SNSやブログに投稿したり、メールで送る文章に赤入れ(添削)をするというサービスを登録してみた。実は、この記事を手がける前から出品していたのだが、1週間経っても応募はなかった。そこで、ココナラの谷口さんにお願いして、依頼してもらった。実際の事例でなくて申し訳ないが、流れをご紹介したい。
まずは出品登録。ネット上でやり取りする「通常サービス」に加え「電話サービス」もある。電話サービスは何かの相談に乗ったりする際に使われるが、出品者が本人確認を行っておく必要がある。また、売買手数料は通常30%だが、電話サービスの場合は50%ととなるので要注意。もちろん今回は文章の赤入れなので、通常サービスを利用する。
次に、サービス内容や価格などの情報を入力していく。最初はどんなサービスであれ、価格は500円となる。出品者ランクがあがると自由に付けられるようになる。また、最初の実績を集めるために、無料お試し枠を9枠付けることも可能だ。後は、カテゴリーや購入に当たってのお願い、PR、予想お届け日数などを登録したら完了。応募を待とう。
今回は、ココナラの共同創業者である谷口さんにサンプル応募をしてもらった。メールで通知が来たので開くと、「販売履歴」に1件と表示が! サクラでも嬉しい。「トークルーム」に文章がアップされたので赤入れを行う。ファイルを添付できるので、オフィス文書や画像のやり取りも可能だ。商品を納品したら、「正式な回答を送ってクローズする」にチェックしておくこと。そうしないとずるずるとやり取りが続くことになる。
「ココナラ」はちょっとプロの手を借りたい時に、とても安価かつスマートにお願いできるところが便利だ。個人的にブログシステムの構築に手間取っているので、「WordPress」で検索したら228件もヒットする。価格も自分の予算に併せて選べばいい。実績を作っている人に当たれば、ほとんど無料でサービスを受けられることもある。
だが出品側は、ニーズのあるスキルでないとなかなか依頼が集まらないかもしれない。その点、占いなどはとても人気のようだ。イラストやWordPressを扱う出品者でも100件以上請け負っている人がごろごろしている。稼ごうと思えば、そこそこの小遣いになりそう。
なお、トラブルを回避するために、きちんとメッセージでコミュニケーションが必要なのは、どのサービスでもリアルでも同じこと。マナーを守って、スムーズに取引しよう。
筆者紹介─柳谷智宣
1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「銀座のバーがウイスキーを70円で売れるワケ」(日経BP社)、「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・赤坂見附・銀座で営業中。
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