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ThinkPad X1 Carbonからのスムーズな乗り換え感

ThinkPad T460sに突飛な要素はないが、使い勝手の良さは保証できる

2016年03月20日 09時00分更新

文● ASCII

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一見して気付かない、ノングレアのタッチモデルが選べる

 タッチモデルが追加された点もT460sの特徴だ。

 試用機は10点タッチ対応モデルで、解像度は1920×1080ドットのIPSパネルを装備していた。最大輝度でもそれほど明るくならず、色の鮮やかさも控えめな傾向だが、発色の自然さやパネルの均一性は良好という印象だった。そして、タッチ対応パネルであるにも関わらず表面加工が、ノングレアタイプであるという点が珍しい。

一見して気付かない人が多いと思われるがタッチ対応。ノングレアで映り込みも少ない。

 タッチ機能はあったほうがいいが、キーボードを中心とした書類作成が主な用途という人にとっては、よくあるグレアタイプでは映り込みが多すぎてストレスになるという場合が多い。T460sではインセル方式というタッチパネルの仕組み上、重量増も少なくなっているため、タッチの利点を満喫しつつ、タッチにしたことによるマイナスポイントがほぼない。

 ディスプレーについては非タッチの1920×1080ドットと2560×1440ドットも選べるが、個人的にはドット・バイ・ドット表示で使うのにちょうどいい1920×1080ドットがオススメ。価格差も少ないので10点タッチ対応モデルを勧めたい(タッチの有無による差額は1.2万円程度)。

ThinkPadらしい入力の快適さを十分に感じられた

 キーボードに関しては、深く軽めのタッチ。キーピッチは19mm、ストロークも2mmある。特にストロークは1.2mm程度のものが多い薄型ノートの中では、格段に優れた数字と言えそうだ。しっかりと安定した入力ができる。キートップの表面は少しざらつきがあり、さらに軽く湾曲している。このあたりも指によくフィットし、快適なタッチに貢献していると思う。

キーボードのレイアウトは初代のThinkPad X1 Carbonと非常に近い。一方で軽く安定感が増している。

 筆者はThinkPad X1 Carbonの初代機を長く使ってきた。レイアウトがほぼ一緒という点もあり、ストレスなく使え、ミスタッチもしにくい。トラックポイント用のボタンが独立しているのも嬉しい部分だ。タッチパッド部分は1枚板のクリックパッドだが、追従性もよく、押し下げ感も軽く、しっかりと作られている印象がある。なお、トラックポイントのキャップの高さは、若干抑えめ(薄い)にも感じたが、滑り止めの部分が適度にストッパーになり軽い力でポインティングできた。

ポインティングデバイスの使いがっても非常に高く、マウスなしでも問題ない。右側にある指紋センサーもタッチ式となった。

 指紋センサーはスライド式ではなく、タッチ式となった。「なし」も選べるが、Windows Helloの認証などに使えるし、操作感もスライド型より直感的だ。差額も1000円程度などで選択しておいて損はないと思う。

WiGigドック。使用するためには本体側にWiGig対応のチップを組み込む必要がある。

 CTOオプションとしては、ほかに「TriBand Wireless-AC 18620」を選択することで、11ac対応の無線LANに加え、ThinkPad X1シリーズ同様、WiGigが利用できるようになるようだ(WiGigドックも付属する)。ドックとの無線接続で、離れた場所にあるディスプレーや周辺機器への接続が可能になる。今回はテストできなかったが、WiGigはレノボが積極的に推しているソリューションでもあるので興味がある人は試してみるといいかもしれない。

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