レガシーな記録媒体、とくにアナログデータをデジタルデータに変換する際に必要となるのがキャプチャーデバイスだ。
周辺機器としては、一定のジャンルが形成されており、業務用を除くと、主にUSB接続のものが主流となっている。コンシューマで見ると、ビデオテープに記録された映像をデジタル化する目的での購入が多いようだ。
今回は担当編集氏が「いちばん売れてるから」と選んだ一品、アイ・オー・データ機器の「GV-USB2」をチェックする。実売価格は3500円前後だ。
なのだが、アナログをデジタルにして保存するという流れ、ASCII.jp読者であれば「2000年初頭からあるよね、それ」であるハズだ。では、なぜ人気なのだろうか。そのあたりも考えつつ、まずは仕様を見ていこう。
見た目はほとんどUSBケーブル
GV-USB2は、USBケーブルに近い形状となっている。片側にはS端子入力、コンポジットビデオ入力、RCA入力があり、もう片側はUSB 2.0フルポートだ。またケーブル途中には小型のボックスがあるも、巨大ではないため、USBケーブル的に取り回し可能となっている。なお、Windows 10対応だ。
先に要求環境を見ておくと、Intel Pentium 4 2.0GHz以上またはAMD Athlon 64 3200+以上、メモリ1GB以上とある。
また、後述するダイレクトレコーディングの場合は、Intel Pentium 4 3.0GHz以上またはAMD Athlon 64 X2 3800+以上となっているが、とても懐かしいスペックであり、現状のローエンド機でも十分に動作する。
対応する入力は、S端子入力、コンポジットビデオ入力、RCA入力。エンコード方式はソフトウェア、録画フォーマットはMPEG-2(720×480、352×480、352×240)、オーディオビットレートはDolby Digital AC-3 256kbps、リニアPCM 1536kbpsに対応。
また静止画についてはBMP、GIF、JPEG、PNG、TIFFで保存できる。付属アプリケーションはCyberLink PowerProducer5 for I-O DATA、アイ・オー・データ機器製 LightCapture。
機能としてはストレージへの書込みに加えて、キャプチャーしながらDVDへの書込みを行なうダイレクトレコーディングがあるが、現状のストレージ事情、及びフォーマットからすると、ストレージへの保存派のほうが多いだろう。
(次ページに続く、「ディスプレーでゲームをしたい需要がありそう」)
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