バッテリー交換が可能になるなど
ありがたい進化ポイントも!
いつまで経っても初代が幅を効かせていたBoogie Boardシリーズだが、唯一の欠点はバッテリーが切れたら、交換は不可能で、極めて軽い役に立たない文鎮になってしまうことだった。
実際に、内部に密封された出荷時のボタン電池は一般的なユーザーが自分では交換できない構造となっているが、マニアックな人はボードの接着面を薄く割って、バッテリー交換している人もいる。しかし、これは誰でもができることではない例外処置だ。
新しいJot8.5はごく普通の商品のようにユーザーがバッテリー交換可能だ。バッテリーはどこでも入手可能なCR2016が一個。小さなプラスドライバーがあれば交換作業は誰にでも極めて簡単だ。
Jot8.5のLCDサイズは型番の通り初代Boogie Boardと同じ8.5インチだ。好みは別れる可能性はあるが、Jot8.5は本体ボードの中央部分がくびれた湾曲デザインを採用しているので、片手でも確実なホールドができる。
筆記ペンも標準的に本体下部のスリットにインテグレーションされる構造だ。過去のBoogie Boardを見れば外観デザインや実現している機能も大きく変化してきているが、ペンの形状も本体の数と同じくらいの数が存在する。
ペン軸の形状や全体のサイズや重量は好みもあるとは思うが、昨今は丸軸ではなく、金属系でもなく、プラスチック系の扁平軸を採用し、本体にインテグレーションされるのが特徴のようだ。
Boogie Boardの“思いついた時にとっさに描き込める”という唯一無比の特徴を加速すると考えれば、ペンは単体機能やデザインに凝るより、本体にインテグレーションして、日常の持ち出し忘れを防ぎ、スピーディに取りさせて、また収納できることに重点をおいた設計にすることは理にかなっているだろう。
Boogie Boardは、標準添付のペンを使って単なる一時的なメッセージボードのように利用することが昔からアプリケーションの王道だ。Boogie Boardを家庭内メッセージボードとして活用するなら背面のマグネットは絶対に必須の機能だろう。
筆者宅では玄関のドアの内側にオプションのマグネットを取り付けた初代Boogie Boardと、背面マグネットが標準のJot8.5の2台を貼り付けて買い物備忘録として活用している。
今回発表されたJot8.5の最大の売りは、従来商品から比べて格段に向上した”LCDのコントラスト比”らしい。メーカー発表では従来商品の約50%もアップしているとのこと。
確かに、実際に初代のBoogie BoardとJot8.5を並べてそれぞれの純正ペンで描いてみたところ、その差は大きかった。
(次ページに続く、「初代に立ち返えりつつも技術的には初代を凌駕! 歓迎すべき製品」)

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