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明星和楽はテクノロジーとエンタメがカオスにごちゃまぜ 福岡版ニコニコ超会議かっ!

明星和楽 2015

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 福岡市天神エリアの複数個所にイベント会場を同時多発的に展開して地区内を巻き込んだ、テクノロジーとエンターテインメントの祭典“明星和楽 2015”が2015年11月15日に開催された。
 

「福岡にSXSW(サウスバイサウスウェスト)をつくる」をテーマに、スタートアップ企業のピッチイベント、小学校内でドローンを飛ばすワークショップ、子供向けのプログラミング体験、ミュージシャンのライブ、アイドルが踊ったり歌ったり、果てはコスプレーヤーがファッションショーを行なうなど、ジャンルが入り乱れての“カオス”なイベントだった。まさに福岡版のニコニコ超会議かと思うような、何でもあり感がすばらしい。人と人が出会うことでおもしろいものが生まれる。皆が参加者になり、どこへ行っても楽しめる、そんなイメージはあった。

ベンチャーピッチにライブと何でもアリ、ロボ市長も登場

 天神IMSホールでは終日、スタートアップ企業のプレゼンや、ミュージシャンのライブ、テクノロジーのセッションが行なわれた。スタートアップショウケースには、H2Lが開発したヘッドマウントディスプレー利用時に腕に巻き付けて装着するハンドジェスチャーコントローラー『UnlimitedHand』が登場。

 銃を撃つなどゲームのプレーだけではなく、動物と触れ合ったり、楽器の演奏やロボットのコントローラーとしても使用が可能。システム自体はオープンソースで提供する。HMD装着時の操作は大きな課題のひとつと言われているだけに、クラウドファンディングでも成功をおさめた期待の高いデバイスだ。

 フランスから日本に渡り、起業。フランス人のトマ・ポプラン氏、ヤスミン・ジューディ氏らが手掛けるクラウドソーシングサービスが『ikkai』(現在は福岡でベータサービス中)だ。ウェブサイトから利用でき、忙しい人のために雑用などを学生に任せるマッチングプラットフォームだ。

 IMSホールのステージイベントには福岡氏の高島宗一郎市長が登場。なんとアメリカ出張へ行く途中でトランジットで立ち寄った成田空港からスカイプでイベントに出演するという離れ業。

 ロボ市長を自認し、ペッパーと語り合ったり、遠隔でロボットを操作してサッカーゲームをするなどして参加した。前日に行なわれたスタートアップイベントへも時間がない中で参加するなど、ほかの地域から福岡はうらやましいと言われる理由が今回の取材でよく再認識できた。

 先日、東証一部上場を果たしたさくらインターネットの田中邦裕代表取締役、小笠原治フェローらによるパネルディスカッションでは、今後福岡にさくらインターネットの駐在員を置き、スタートアップ支援を継続的、積極的に行っていくと発表。具体的なプランは出てこなかったが、「不確実性の中で何かが生まれるかもしれない。その可能性は福岡が高い」と田中代表は期待を込めた。引き続き、スタートアップ企業にサーバーを期間限定で無料提供したり、支援を行なっていくとした。

天神各地で子供が参加できるイベントが盛りだくさん

 大名小学校ではプログラミング教室や校庭でドローンを飛ばしたり、子供たちが参加できるイベントが盛りだくさん。プログラマブルな2足歩行ロボット『PLEN』の一部を組み立てて、プログラミングで実際に動かしてみるデモや、マイクロソフトらがブースを展開し、キネクトを使ったゲームを展示しいたた。

 岩田屋本館では地元福岡発のベンチャー企業でもあるGMOペパボが子供たちのために塗り絵教室を展開。GMOペパボステージでは、イラストレーターの326さんが参加して、子供たちの質問に答えながら、その場で描いた動物のイラストをプレゼントしていた。

 明星和楽それぞれの催しは非常におもしろいものが多く、子供たちも積極的に参加していたのが印象的だったが、各会場がそれぞれバラバラな感じに見えていて、カンファレンス会場などは人の入りもイマイチだったのが少々残念だった。本場のSXSWはテキサス州オースティンの街に世界中から人が集まり、地域一体となって盛り上がるもの。明星和楽も地域一帯を使った、おもしろいイベントだけに、一般の市民の参加と街をあげての一体感を今後は期待したい。

訂正とお詫び:初出時、『ikkai』の説明に誤りがあり修正いたしました。読者、関係者のみなさまにお詫びするとともに訂正いたします(2015年12月9日)

 次のページからはガチ鈴木が1日参加した明星和楽の様子をツイッターへの投稿からご紹介。

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