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中堅・中小企業やSIerをクラウドにいざなう日本流の新商材

サーバー感覚でクラウドを導入できるExpress5800/CloudModel

2015年03月17日 11時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp 写真●曽根田元

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サーバー感覚でクラウドを導入できるNECの「Express5800/CloudModel」。クラウド導入に敷居の高さを感じるユーザーに向けて提供されるユニークなサービスは、サーバーとクラウドの両方を手がけるNECだからこそ生み出された商品だった。

利用シーンを見据えた2つのサーバーサービス

 2014年12月に発表された「Express5800/CloudModel」は、NECのクラウド基盤サービス「NEC Cloud IaaS」をパッケージ化したもの。つまり、Express5800シリーズのブランド名を冠しつつ、実態はハードウェアではなく、売り切り型のクラウドの利用権として提供される商材だ。スペック固定の仮想マシンを1台単位で購入できるようにしたほか、ネットワーク、ファイアウォール、監視サービスまでを同梱し、とにかく簡単に、スピーディにクラウドを導入できるようになっているのがポイントである。実際どんなものか見ていこう。

 Express5800/CloudModelは、コストパフォーマンスに優れたスタンダード(STD)と、高信頼・高性能なハイアベイラビリティ(HA)という2つのサーバーサービスが用意されている。

 スタンダードはOSSのOpenStackをベースにしたサーバーサービスで、Webサーバーやトランザクション負荷が軽めのアプリケーション、並列処理主体のシステム、開発・検証環境などに向いている。一方のハイアベイラビリティはWebSAMほかNEC製品をベースにしたサーバーサービスで、信頼性を必要とする基幹業務、性能を要求される検索システムなどに最適だ。

Express5800/CloudModelのラインナップ

 両者ともデータディスクは、10/200/500GBを用意。ハイアベイラビリティの8vCPUのみ、1TBのディスクが選択できる。さらにハイアベイラビリティでは、仮想サーバーのシステムディスクに対して、2世代分のバックアップデータを保持できる。そして、これらのサーバーサービスには、前述のように仮想のネットワーク(最大5つのLAN)、ファイアウォール(最大5個・10Mbps)、インターネット接続(10Mbpsベストエフォート)、リモートアクセス用のSSL-VPN、監視サービス(死活/リソース/プロセス/ログ/ネットワーク機器)などが搭載されている。

Express5800/CloudModelの基本ネットワーク

 これらをまとめてユーザーごとに1つのテナントを構成。テナント内の各サービスは、「Express5800/CloudModelポータル」から設定や管理を行なえる。

物理サーバーと同じようにクラウドを始められる

 とはいえ、ハードウェアではないクラウド上のサーバーを利用権のみ購入するというのは、なかなかイメージができない。そこで、今回はNECに試用環境を構築してもらい、Express5800/CloudModel導入から利用までを追ってみた。

担当の大谷がExpress5800/CloudModelを試用

 利用権のみを提供するExpress5800/CloudModelは、各種情報が同梱されたパッケージで提供される。利用は①テナント情報の登録からスタート。指定のURLにアクセスし、「個人情報同意書」を確認の後、パッケージ内に記載された情報を元に、テナント情報の登録画面にログイン。メールで通知されたURLに再度アクセスした後、登録完了希望日やテナントの正式名称、略称、代表連絡先、初回ログイン用の認証コードなどを登録する。登録が完了すると、登録完了を通知するメールがユーザーに到着する。そこでメールに記載されたパスワード発行URLにアクセスし、ユーザIDと初回時に指定した認証コードを指定。これにより、初期パスワードが掲出されるので、それを用いてExpress5800/CloudModelポータルにアクセスできるようになる。

テナント情報の登録画面

 次にユーザーはExpress5800/CloudModelポータル上で、②仮想ネットワークを構築する。そのあと、③サーバー作成を行なう。まず、パッケージに同梱された「利用情報通知書」に書かれた型名、製品シリアルNo、セキュリティコードなどを登録し、契約約款に合意するとプロビジョニングが開始する。ハードウェアのサーバーで言えば、ある意味ユーザーからの発注がここで完了し、工場で製造するという過程に移るわけだ。その後、登録完了を通知するメールがユーザーに到着する。クラウド上にユーザー指定のサーバーが構築されたということだ。続けて、ファイアウォールや監視など、④周辺サービスの設定を行なえば、サーバーの利用が開始できる。

サーバー作成(HA)の画面

 Express5800/CloudModelポータルは、NEC Cloud IaaSポータルから不要な設定・管理項目を除外したもので、初めてクラウドを利用するユーザーでも使いやすくなっている。多機能化した他社のクラウドサービスと異なり、設定項目も少なく、初心者もそれほど戸惑わないだろう。

仮想ネットワークの構築ファイアウォールの設定

(次ページ、初めての販売パートナーにもクラウドを扱いやすく)


 

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