7月19日、NECはx86サーバー「Express5800シリーズ」において、複数のサーバーの全体電力上限値を一括して管理・制御する「グループパワーキャッピング」に対応した1ソケットのエントリーサーバー4モデルの発売を発表した。
このグループパワーキャッピングは、無償提供するサーバー管理ソフトウェア「ESMPRO/Server Manager」の最新版(Ver.5.54)を使うことで実現する。従来、個々のサーバーで必要だった設定をグループ(複数のサーバーをまとめたグループ)単位で一括実施することで、運用管理者の業務負荷を軽減。さらに、グループ全体で電力抑制の負荷分散を行なうことから、サーバーごとの設定で生じてしまう単体での性能低下を緩和し、業務への影響を抑えたバランスのとれた恒久的節電対応が可能になるという。
グラフィカルな運用管理画面で従来製品も含めてシンプルに管理・制御することができ、業務への影響を最小限にした節電が可能だ。
また、CPUにはXeon E3-1200v2ファミリーを採用し、従来製品「Express5800/GT110d」と比べて約20%性能が向上。構成や負荷に応じたきめ細かな冷却ファンの動的制御を行なうNECの独自技術などで、消費電力を最大約35%削減している。さらに、ファン制御により静音化も実現しており、1Uラックマウントタイプの「Express5800/R110e-1E」でも高密度ながら従来比で約10dB削減の削減を達成。ささやき声程度の約33dBとなり、静かなオフィスフロア内への設置も可能という。
各製品の出荷開始日は7月26日。ラインナップおよび特徴は、以下の通り。