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“UNIXサーバ譲り”の信頼性機能をLinuxやWindows、VMware基盤に提供

NEC、最新Xeonと独自RAS技術の基幹IAサーバ「NX7700x」発売

2014年02月20日 06時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 NECは2月19日、高信頼性を要求とするITインフラ向けのIAサーバ「NX7700xシリーズ」を発売した。最新の「インテル Xeon E7 v2」プロセッサーを採用したほか、NEC独自の高可用性/高信頼性(RAS)技術が投入されており、基幹システム領域や社会インフラ領域におけるLinuxやWindows、VMware環境への顧客ニーズに応える。

高信頼エンタープライズIAサーバ「NX7700xシリーズ」

 今回発売されたのは、高可用性モデル3機種(A2010M-60/30/15)とスタンダードモデル1機種(A2010L-60)。4Uサイズで、プロセッサは最大4プロセッサ/60コア、メモリは最大4TB、16のPCIeスロット(PCIe 3.0 x8含む)を備える。

 最小構成価格(税別)は、A2010M-60が333万4000円、A2010M-30が363万8000円、A2010M-15が307万6000円、A2010L-60が174万3000円となっている。いずれも出荷開始は3月28日より。

 高可用性モデルでは、これまでNECがItanium/UNIXサーバで培ってきたハードウェア監視/管理用「サービスプロセッサ」技術やファームウェア技術を投入し、一般的なIAサーバにはない高度なRAS機能を提供する。

NX7700xでは、UNIXサーバで培ってきたハードウェア監視(サービスプロセッサ)技術やファームウェア技術を投入。さらにメインフレームと同等の部品選定基準や出荷検査基準を適用する
NX7700xとUNIXサーバ、一般的なIAサーバとのRAS機能比較表

 たとえば、CPUコアにおける軽度の障害発生回数を“予兆”としてカウントし、重度障害が発生する前に予備のCPUコアに切り替える「自律的な予防保守機能」を備える。さらに障害影響範囲の局所化、予備リソースの搭載といったRAS機能も投入されている。

CPUコアの軽度障害を監視し、障害予兆の判断や事前回避に役立てる

 予備CPUコアを活用し、CPUリソースのスケールアップも柔軟に行えるようになっている。具体的には、ライセンスキーの適用によって、システム無停止で予備コアを有効にできる「CPUコアのオンデマンド拡張機能」(COPT:Capacity OPTimization)を備えている。

 また、サービスプロセッサとNECのHAクラスタリングソフトウェア「CLUSTERPRO X」の連携機能が強化されており、通常方式(ハートビート方式)よりも短時間でハードウェア障害を検出し、切り替え処理が行える。さらにCLUSTERPRO Xは、「Oracle Clusterware」や「Oracle RAC(Real Application Cluster)」との連携を強化しており、障害発生時のデータベース(DB)ノード切り替えを確実かつ迅速に行う。

 NECでは、NX7700xを垂直統合型システムの「NEC Solution Platforms」にも適用していく(関連記事)。具体的には、大容量メモリを生かした「Oracle Database」や「Microsoft SQL Server」向け基盤製品、「SAP HANA」アプライアンスを発売する予定。

従来の市場も維持しつつ、基幹Xeonサーバで「新領域」を狙う

 製品発表会に出席したNEC 執行役員の福田公彦氏は、基幹システム領域の需要が、ERPやCRM、SCMといった業務システムだけでなく、ビッグデータ活用や社会インフラのIT基盤といった領域にも拡大していると説明。この「新領域」を補完する製品として、NX7700xを投入したと述べた。

NEC 執行役員の福田公彦氏

 異なる領域をターゲットとするため、既存のItanium/UNIXサーバ「NX7700iシリーズ」や汎用IAサーバ「Express5800シリーズ」などと市場を奪い合うものではないという。NECではNX7700xの販売目標について「今後3年間で1000システム」としているが、福田氏はNX7700iについても「これまでと変わらず、今後3年間で1000システムの販売を目指す」とした。

 「過去の市場も維持しつつ、新たな領域を掘り下げていきたい」(福田氏)

NECのサーバ製品群一覧。NX7700xは「Express5800の上位モデルとして」(福田氏)従来のIAサーバでは可用性/信頼性が足りない層に適用される

 またNX7700xの価格帯については、「UNIXサーバ(NX7700i)よりも3割ほど安い価格帯を考えている」(同社ITプラットフォーム事業部 事業部長、岩本和昭氏)としている。

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