7月7日、NECはx86サーバー「Express5800シリーズ」において、最新CPUの「インテル Xeon プロセッサー E3-1200v3製品ファミリー」を採用した新製品7機種を発表。本日より販売を開始した。
新製品の水冷式スリムサーバー「Express5800/GT110g-S」では、独自の水冷式冷却ユニットを採用し、筐体内のファンを削減することで、「ささやき声程度」と言われる34dBの静音性や、排気による埃の巻き上げ低減を実現している。また、塵埃の吸い込みを防ぐ防塵フィルターやフィルターの目詰まりを検知する目詰まり検出センサーも搭載可能。医療機関などクリーンな現場から、商業施設・オフィスなど人の出入りが多い場所まで、多様な環境下での安定稼動に最適だという。
Express5800/GT110g-Sの価格は、12万9000円から。
Windows Server 2003からの移行をサポート
また、Windows Server 2003のサポート終了に向け、NECグループ各社が取り扱う移行サービスを集約し、メニュー化したポータルサイト「Windows情報ポータル」を立ち上げた。製品・サービスを、3つのカテゴリに分類し、ユーザーの保有するサーバーの用途別ニーズに対応する。業務ファイルの保存・共有を行なう役割で、データやアクセス許可などの移行が必要になる「ファイルサーバ」、ユーザやコンピュータのアカウント情報などを一元管理する役割で、ドメインの構成/設定情報などの移行が必要になる「ドメインサーバ」、業務・業種ごとに必要な専門機能を提供する役割で、プログラムや専用データなどの移行が必要になる「アプリケーションサーバ」の3つのカテゴリで、スムーズな移行を支援する。なお、各移行サービスはNECならびにグループ各社より提供される。
あわせて、ファイルサーバのデータ移行ソフトウェア「NEC Easy Data Migration for File Server」(以下、NEDAM)を移行メニューに追加し、販売を開始する。NEDAMはシステム障害時に自動的にサーバを切り替える高可用性ソフト「CLUSTERPRO」の技術を活用した「ファイルサーバ」のデータ移行ソフトウェア。手動やコマンドによるデータ移行と比較して最大2倍高速にデータ転送が可能だという。また、簡単な3ステップの設定で、サーバー稼働中でもデータ移行が可能で、運用中の業務に影響を与えない移行作業を実現する。
さらに、NECは移行先OSとしてWindows Server 2012またはWindows Server 2012 R2を検討するユーザーに向け、OSのプリインストールと出張修理・パーツ保証・通報サービスを含めた「5年標準サポートスペシャルモデル」を「Express5800シリーズ」のラック型、タワー型の4機種で本日より販売開始する。